(株)千趣会は21日、2017年12月第2四半期(1~6月)決算で、通信販売事業の業績が計画を大幅に下回ることなどから、44億円3200万円の特別損失を計上し、通期業績予想を下方修正した。
通販事業の業績が計画値を大幅に下回る
第2四半期決算の業績予想は、売上高が前回予想値8.3%減・前年同期比4.2%減の631億8600万円、営業損失12億4800万円、経常損失8億4900万円、純損失62億800万円と大きく落ち込んだ。通期業績予測も減収減益で、営業損失38億円、純損失104億円と予測した。
通販事業では、カタログ部数とページ数の削減、ネット販売での各施策によりカタログ削減分の売上を補う見込みだったが、予想を大幅に下回った。販売費や一般管理費などを圧縮したが、売上減による利益源を補えず、営業損失を計上する見込みとなった。固定資産の減損損失44億3200万円と特別損失として計上し、繰延税金資産の取崩しで7億9100万円を法人税等調整額に計上することで、62億800万円の純損失を計上する見込みとなった。
年間配当予想は、前回予想で8円だったが、今回予測では0円とした。また、今回の業績予想の下方修正による経営責任を明確化するため、7月から2018年3月までの9カ月間、社長・常務・取締役の役員報酬を30~50%カットする。