寝苦しい夜は高音質なオーディオを! 自宅で使いたいAVアンプ、プレーヤー、ヘッドフォン
2017年06月29日 12時00分更新
携帯性バツグンのカナル型で音質もぐっと向上
オーディオテクニカ「ATH-CKR75BT」
ヘッドフォン/イヤフォンでは、快適に使えるBluetooth内蔵ワイヤレスタイプがかなり売れているようだ。
最近の製品は、音声を圧縮して伝送しているという音質的な劣化感はほとんど感じさせず、気軽にいい音を楽しめる。
ワイヤレスタイプは屋外でこそ最適と思いがちだが、実は屋内で使っても実に快適。たとえばPCやタブレットで動画や音楽を楽しんでいるとき、トイレなどでちょっとその場を離れるときでもいちいちヘッドフォンを外す必要がない。屋内で使いはじめると、便利過ぎて手放せなくなってしまうほどだ。
オーディオテクニカの「ATH-CKR75BT」(実売価格 1万6000円前後)は、カナル型イヤフォンのワイヤレスタイプ。左右のユニットがケーブルでつながれており、首にかけるようにして使うタイプだ。
バッテリーやBluetoothユニットはリモコンとは別のユニットが備えられている。
肝心のイヤフォン部分は、11.8mm口径のドライバーを採用。Bluetoothユニットに内蔵したアンプで解像感の高い再生音を追求するなど、音質にこだわった設計としている。Bluetoothのコーデックも、AACとaptXに対応している。
音を聴いてみると、解像感が高くきめ細かな再現が得意なタイプとわかる。それでい 、個々の音もパワフルで低音も充実した力強さもある。そのため、エネルギー感がよく伝わる勢いのある音になっている。
ジャズ曲ではアコースティックな楽器の音色を自然で響きも豊かに再現するし、ボーカルも声に厚みのある聴き応えのある音になっている。
コンパクトなカナル型のBluetoothイヤフォンで、ここまで充実した音になっているのはさすがオーディオテクニカ。日常的にいつも身につけて使いたくなるモデルだ。
クインシー・ジョーンズが音を監修したスペシャルモデル
JBL「E55BT QUINY EDITION」
最後はオーバーヘッド型のヘッドフォン。Bluetooth対応ヘッドフォンとしては高級モデルまで幅広く展開しているJBLの「E55BT QUINY EDITION」(実売価格 2万1500円前後)だ。
「E55BT」をベースとして、音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズが音を監修したスペシャルエディションだ。デザインなどはほぼ同じだが、イヤーパッドにPUレザーを採用するほか、マット仕上げのハウジングや特別なカラー(ブラック、ピンク)を採用している。
Bluetooth機能はマルチポイント機能に対応しており、1台のスマホで音楽を聴いている最中でも、別のスマホに着信した通話をすることが可能。2台のスマホを使い分けている人には便利そう(音楽を2台同時に再生することはできない)。
このほか、約2時間の充電で最大約20時間のワイヤレス再生ができるので、屋外で使う場合もバッテリー切れの心配はほとんどないだろう。
50mm口径のドライバーなどはベースモデルと同じだが、クインシー・ジョーンズが監修したサウンドはスムーズで伸びやかな高音、量感あふれる低音などを狙ってチューニングされている。
それだけでなく、電源オン/オフ時やBluetooth接続時の音声ガイドも、クインシー・ジョーンズの声が使われており、これを聴くだけでちょっとぜいたくな気分になる。
その音は、低中域に厚みのある安定感のあるサウンドで、どっしりと厚みのある音場がリッチな感触だ。声は明瞭で広がり感もよくスカッとした爽快さがある。聴いていて本当に楽しいバランスに仕上がっている。
ジャズ曲は音色の再現がリアルで個々の楽器の音をはっきりと描きわける。弾むようなリズム感も気持ちいい。音場が広く、響きも豊かな鳴り方をするので、その場の空気感が伝わるような感触だ。
クラシックでもホールの響きが出て、広々とした空間の感じがよく出ているし、たくさんの楽器が一斉に音を出したときのスケール感も雄大だ。
適度な華やかさとパワフルさを持ちながら、解像感もしっかりとキープしたバランスは絶妙で、音楽プロデューサーの手腕に唸らされてしまう。音質的に優れたモデルはほかにもたくさんあるが、これだけ音楽が楽しいモデルはあまり多くはない。
質の高いモデルで映画や音楽を楽しめば
暑さを忘れてしまうかも!?
4Kテレビからヘッドフォンまで、さまざまなオーディオ&ビジュアルのアイテムを紹介してみたが、気になるモデルがあればぜひとも手に入れてみてほしい。
大好きな映画や音楽の力で暑い夏を楽しく過ごしてもらいたい。
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