マーケティング支援会社の(株)アイアクトが22日発表した「AI・チャットボットに関しての意識調査」によると、同社が主催するセミナーの参加者(96人)のうち76%がチャットボットに「関心がある」と答えていたことが分かった。調査日は17年5月23日と5月30日。
AI・チャットボットの用途は「カスタマーサポート」が約3割
「自社にAIを導入したいと考えていますか」という質問では、「時期を決めて導入検討中」と答えた企業が20%弱に達し、過半数以上が「時期未定」としながらも「導入を検討している」と答えた。「AIに関する人員がいるか」については、9%が「いる」、88%が「いない」と回答。AIに関する予算を見込んでいるかについては、「見込んでいない」が79.2%と多くを占めたが、「見込んでいる」と答えた企業も15.6%あり、中には100万円以上の予算を見込んでいる企業もあった。
AIを用いて自動的にコミュニケーションを行うチャットボットについては、全体の76%が「関心がある」と回答。実際に使ったことのある企業は46%と半数に達し、身近なサービスとなってきたことがうかがえる。
また、回答者がチャットボットを使ったことがあるシーンについては、「カスタマーサポート」が30%弱と圧倒的に多く、次に「コミュニケーションツール」が10%強の順に。「利用したいチャットボット」のタイプについては、「チャットボット完結型」「チャットボット・有人切換えのハイブリッド型」がそれぞれ約20%だった。また、「適用したい業務」については、「マーケティング」(25%)、「販売」(20%)の順に多かった。
チャットボット利用で感じた課題としては、「的確な回答ではない」(22%)、「会話が不自然」(17%)、「文脈が読み取れてない」(9%)という回答が多かった。チャットボットを利用して良いと感じたことは、「気を遣わずに問い合わせができる」(35%)が多数を占めた。