(株)デジタルスタジオがこのほど発表した越境ECモール「Discovery Japan Mall」の販売国ランキングで、日本商品の売上げ1位は米国、2位は中国、3位はイギリスとなった。
高価格帯の商品は越境ECがお得に
売り上げの第1位はアメリカで全体の34%。ネット通販に対する意識や浸透の高さが商品購入に結び付いた。2位は中国で23%、3位はイギリス22%。商品別では、腕時計・アクセサリー(33%)、大手・中堅メーカーの化粧品(32%)、食品(25%)の順に多かった。
「Discovery Japan Mall」は、日本の商品を海外に販売する越境ECモールで、現在約120社・約2万商品が掲載されている。
先進国からの購入が8割にのぼったことについて同社は、インターネット普及率の割合、小売に対するオンライン消費額の割合、ネット決済に対するセキュリティー認知度などを理由として上げている。また、『G-SHOCK』など日本ブランドの腕時計が好調だった理由については、5万円を超える高価格帯では送料を含めても日本から購入したほうが安いからではないかと考察。化粧品は、アジア各国の著名Youtubeレビュアーに対して商品を無料で送り、動画レビューを作成。それを商品ページに掲載するといった、販売戦略が効果的だったからだとしている。
同社では、今年3月からオンラインチャットを導入し、時差に関係なく全世界からの問い合わせに対応できる体制を構築。商品や送料についてリアルタイムでサポートを行ったことにより、時差が大きいヨーロッパ諸国(イギリス・スウェーデン・ベルギー・スペイン・アイルランド)からの受注を増やしている。