(株)富士キメラ総研がこのほど発表した「ECサイト構築ソリューション市場規模 2017年版」によると、2016年のECサイト構築ソリューション市場規模は、前年度比10.9%増の151億5000万円となった。ITサービス業界のなかでも高水準の成長率で、16年以降も平均成長率9.1%増で推移し、21年には211億円に拡大すると見込んだ。
ecbeingがECソリューション市場占有率V9
同調査ではカート系のEC構築サービスを除くパッケージソフトウェア/SaaSのベンダーを調査。ECソリューション市場の占有率は、(株)ecbeingが45%で1位となった。ecbeingはカテゴリ別でも「アパレル」(49.1%)、「食料品・飲料」(64.9%)、「家具・雑貨」(25.6%)、「その他物品販売」(33.3%)の4カテゴリでトップだった。ecbeingは同調査で9年連続1位となった。
業界別市場では、アパレルが最大で、健康・美容関連品、食料品・飲料、家具・雑貨、その他物品販売と続いた。
物販業界では、アパレル業界を中心にオムニチャネルへの投資が進み、ECサイトと実店舗を連携するEC事業者が増加している。アパレル業界はムニチャネルや越境ECなど、トレンドに対するこのため、今後の追加投資も期待できる。
ECサイト構築パッケージソフトウェア/SaaSでも、OtoOに関連した機能やマーケティング支援などの高付加価値サービスの提供が進んでいる。ecbeingはオムニチャネルや越境ECなど、EC事業をトータル的に支援する体制や、システム構築後のサポートなどが評価され、導入拡大につながっている。