Googleウェブマスタートレンドアナリストの Gary Illyes氏は2017年6月13日、モバイルファーストインデックス(Mobile First Index, 以下 MFI)の導入は早くても2018年以降との見解を示した。米国シアトルで開催中の検索マーケティングのカンファレンス・SMX Advanced のセッションで答えた。
モバイルファーストインデックスとは
MFI は検索仕様の大きな変更の1つとして昨年発表された。現在の Google検索は、パソコン版ページの情報をもとに検索順位を決めているが、MFI はスマートフォン版ページの情報をもとに検索順位を決めるようになる。同社創業から2000年代はパソコンが主要な検索デバイスだったが、2017年現在は検索の過半数がモバイル端末から行われている。世界がモバイルに移行したことに伴い、Google の検索も「モバイルファースト」、つまりモバイル版サイトを基準に検索順位を決めていく方針を示していた。
MFI導入は早くても2018年に
サイト運営者の関心は、この MFI がいつ導入されるのか?という点だったわけだが、速くても2018年に入ってからになりそうだ。SMX Advanced に登壇したGary Illyes氏によると、もともと開発部隊は2017年末を目途に導入を進めてきたものの、いまは2018年以降の導入を目途にしているという。
関連性(Relevancy)最重要視の方針を曲げず
関連性(Relevancy)、すなわち利用者の検索意図に合致する検索結果を提示することが最重要である。スマホの閲覧に適したデザインであっても検索意図に合致していない情報が検索結果上位に表示されても、検索利用者にとっても、そのサイト運営者にとっても利益にはならないし、その状況は Google にとっても意味がない。
Google は過去に何度もクオリティ・ニュートラル(Quality Neutral)という言葉を用いて慎重に進める意向を示していたが、その品質を守るために導入時期を当初見込みより遅らせる判断をした。