YouTuberを中心としたタイアップ動画プロモーションを、独自調査を交えながら紹介します。
Webプロモーション用に動画を制作する企業が増加中
数年前はよく耳にした「うちはTVCMやらないので、動画広告素材ないんですよね。」というクライアントの声が減ってきました。
TVCMをWeb動画広告にそのまま流用する考え方は、変わりつつあります。下のグラフの通り、Webプロモーション向けにオリジナルの動画を制作している企業が約75%以上になっています。
一方で、「Web向けにオリジナルの動画を制作してもあまり見られなかった」、「Web向けにどんな動画を作ったらいいのかわからない」という声も多くあります。そこで、注目すべきなのが「YouTuberタイアップ」です。
YouTuberタイアップのジャンルと用法
YouTuberタイアップとは、YouTuberやタレントが自身のYouTubeチャンネルで、企業の商品やサービスをプロモーションする広告手法です。
ユーザーが閲覧すると、動画を再生する前に流れるTrueviewやSNSのフィードとは違い、YouTuberやタレントのチャンネルで配信されるため、チャンネル登録者のファン層を起点として話題性を喚起しやすい特徴があります。
チャンネル登録者が見て楽しめる切り口なので平均視聴時間が長く、ユーザーからの好意的なコメントやシェアで広がりやすいメリットもあります。
このYouTuberタイアップには、どんなジャンルがあり、どのようなクライアントの訴求に適しているのでしょうか?
2016年11月~2017年1月のYouTuberタイアッププロモーション動画192本をジャンル分けしました。
※あくまで目視です。実際はさらに多くのタイアップ案件があると考えられます。
独自調査
調査期間:2016年11月~2017年1月
対象:登録者数約10万人以上(目安)のYouTubeチャンネル内の企業タイアップ動画192本
プロダクトプレイスメントとは
映画やテレビの番組内で、広告主の商品を使い、さりげない形で訴求するというもの。
今回の場合は、コントや企画をメインとしていながら企業の商品・サービスのPRになっているものはプロダクトプレイスメントとして分類。
もっとも多かったのは「How to」訴求です。商品のレビューやメイク実況などがメインで、次に多いのが「ゲーム実況」でした。この2ジャンルでYouTuberタイアッププロモーションの約80%を牽引しています。
How to訴求向けの動画を事例を交えて解説します。
「How to」×「動画」の親和性とは?
「How to」訴求と動画の親和性を、「テキスト+画像」、「How to」動画で比較します。
最近下っ腹が気になってきので、正しい腹筋の方法を調べました。
テキスト+画像
最短で腹筋を割る!正しい腹筋の鍛え方・トレーニング法
https://allabout.co.jp/matome/cl000000005420/
「How to」動画
腹筋トレーニング|鈴木達也|YouTube
テキスト+画像も、細かな解説があれば分かりやすいですが、動画の方がイメージが湧くため実践しやすかったです。
みなさんはどうでしょうか?
How to動画はプロモーション目線でも活用大
How to訴求動画は、企業のプロモーションにも重宝します。以下のように活用の幅が広い点が、ひとつの大きな強みです。
- 電車内のデジタルサイネージで
- 店頭での動画POPとして
- 購入後、説明書代わりに
さらに「YouTuber」をはじめ第三者プラットフォームで展開すれば、ユーザー目線の切り口で訴求できる他にはない方法となります。
先ほどの独自調査では、「How to」訴求のタイアップが多い業種は、化粧品・美容家電系が約27%、次いでアプリ(ファッション・コミュニケーション系)が約22%、食品・飲料、ガジェット系でした。
化粧品系
YoshidaAkari(NMB48)×ロレアルパリ
ガジェット系
カズチャンネル×マウスコンピューター
観光プロモーション系
はいじぃ×トラベル・スタンダード・ジャパン
よしもとYouTube芸人のはいじぃが、カナダ/アルバータ州の魅力を伝えるタイアップ動画です。
YouTubeに動画をアップするだけでなく、特設サイトと連携し、テキスト+動画でアルバータ州の魅力を表現しています。
上記のユーザーコメントでも分かるように、「How to」訴求動画は、商品の購入後、ユーザーをフォローをするだけでなく、ユーザーの購買意欲の後押しを期待できます。
(記事提供:D2Cスマイル)
[Image:Shutterstock.com]