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マーケティングキャンペーンを組織で回すために必要な6つのこと

2017年06月12日 08時00分更新

文●Rachel McPherson

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マーケティングキャンペーンを組織的、継続的に実行し続けるためのヒントを紹介。

「マーケティングキャンペーンは商品の発売時期にやるものだ」と考えている経営者やマーケティング担当者がいます。あなたもその1人でしょうか? すべてのマーケティング活動は、あなたのチームにとってのマーケティングキャンペーンであるととらえて考えるべきです。

成功の鍵は、「一貫性」です。ブランドマーケティングの効果を最大限に引き出すために、すべての結果を整理し、分析することが大切なのです。

コンテンツカレンダーを作成する

ブレインストーミングの過程を合理化し、コンテンツが必要になる前にスケジュールを立てておくために、コンテンツキャンペーンのアイデアや計画はすべて記録しておきましょう。

Excelはシンプルなツールですが、基本的な計画を記録していくのに十分使えます。今後のイベント(休業日、商品の発売日、展示会の予定など)と、公開したい具体的なコンテンツを合わせて記載しておきます。来シーズンやターゲット顧客に訴えるイベントに焦点を絞り、コンテンツアイデアを具体的に記入します。フォーマットを作成するのが面倒な場合は、無料で使えるコンテンツカレンダーのテンプレートがたくさん公開されています。

Organize

S.M.A.R.T.目標を設定する

ドミニカン大学カリフォルニア校の企業、組織、専門家に関する研究によれば、目標を達成した人の70%は目標を具体的に書き出し、行動を記録していたことがわかっています。これに対し、目標を書き出さずに行動した人の成功率は35%でした。

SMART goals

期待する成果を確実に得られるように、期限を決め、具体的な目標を立ててください。立てた目標はチームで共有し、プロジェクトを良いペースで正しい方向に進めていけるようします。S.M.A.R.T.目標を書き出せば、うまく進めやすいはずです。

  • Specific(具体的な目標):改善したいことや目指す目標値を、数字やパーセンテージで明確に決める。使いたいフォーマットやプラットホームも書いておく。「フォロワーを増やす」や「もっとゲスト投稿を増やす」といった包括的な目標ではなく「1日にX回投稿して、X週間以内にFacebookのフォロワーを15%まで増やす」など具体的な目標を設定する
  • Measurable(測定できる目標):目標を達成したときやタスクの完了前に、さらになにか仕掛ける必要がある場合、キャンペーンが終わる前に仕掛ける必要があるかないかを判断する目標が必要だ。目標を具体化してもなにも測定しなかったら、プロジェクトが成功したとはっきり結論を出すのはほとんど不可能になる
  • Attainble(達成可能な目標):現実にコントロールできることや具体的な変化を目標にする
  • Realistic(現実的な目標):自分たちの能力をいつも過大評価していると、自分もチームも失敗が続き、挫折しがちだ。予算と期限も現実的なものを設定する
  • Timely(タイムリーな目標):期限を決めると、特定の週、四半期、区分、年などに限定したキャンペーンやタスクを実行しやすくなる。分析ツールでの確認や成果を評価する時期も決めておく。長期的な目標の場合は、チームが軌道を外れないように達成段階を分けると、成功する可能性が高くなる。たとえば、達成段階ごとにタスクを並べる(最後にプロジェクト全体の期限がくるように)など、異なる表示方法でタスクリストを作成できるプロジェクト管理ツールもある

Active Collab

プロジェクト管理ツールを使う

2014年に調査した企業の77%は、なんらかのプロジェクト管理ツールを利用していると回答しています。業績の良い企業では、87%がプロジェクト管理ツールを使っていました

タスク管理ツールを利用すれば、簡単に複数のタスクを実行し成功できるようになります。良いプロジェクト管理ツールなら、チームでのやりとり、タスク、カレンダー、進捗状況を保存できます。目標と最新情報の確認用にシンプルなダッシュボードを1つ利用するだけで、仕事の優先順位をつけてより集中してこなせるようになります。

進捗を確認してもらえるようにクライアントも追加できます。透明性を高めてクライアントとの信頼関係を築けるすばらしい方法で、具体的なタスクのちょっとした変更点を知らせるのに便利です。

Project Management Instituteによれば、業績の良い組織でプロジェクト管理を重視しているのは89%で、そのうちの57%はプロジェクトをもっとも重要な経営戦略に掲げています。

コラボレーションをスムーズに

カナダのオタワ大学の調査では、プロジェクトの3分の1は上層部の協力不足で失敗していることが分かりました。

メンバーが異なる複数プロジェクトの混乱や失敗を避けるには、しっかりとコミュニケーションをとる必要があります。良いコラボレーションツールを使えば、チームチャットや内部のソーシャルプラットホームのような、チームの最新情報を共有するのに役立つ機能を使って、もっと簡単に、速く、直感的にコミュニケーションがはかれます。複数プロジェクト×複数タスク×複数の達成段階となると、更新事項はかなり多くなり、ツールを使わずに自力で追いかけるのには無理があります。

チームのメンバーは役割や与えられた権限によって編集やメモもできます。さらに、プロジェクト管理ツールを使って、各メンバーがプロジェクトに使った時間も記録できるので、より正確な請求をクライアントにできます。

結果を追跡する

効果があったもの、なかったものをより具体的に把握するために、ROE(Return On Effort:努力に対する成果)を追跡して、キャンペーン結果を残しておきたいものです。効果の薄いキャンペーンに多くの労力をかけたくありません。そのためには、次のような項目を記録しておきましょう。

  • キャンペーン開始日
  • プラットホーム
  • 担当チーム
  • トピック
  • 進捗状況(開始、進行中、完了、予定など)
  • 件名、タイトル
  • 連絡先
  • ターゲットオーディエンス/顧客層/ペルソナ
  • 画像
  • パーソナライズについてのメモ
  • ソーシャルシェアの統計データ
  • リンク

上のリストのような詳細情報によって、キャンペーン後の測定結果をより鋭く洞察できます。パターンを見つけて今後に応用できるように、成果を追跡し続けてください。次の結果を記録しておけば、キャンペーンタイプや詳細情報の違いが最終目標にどのように影響するかが見えてきます。

  • Eメールの送信数
  • クリック率
  • 直帰率
  • 開封率
  • 新しく獲得されたリード

結果を記録し終えたら、整理するのを忘れないようにしてください。Eメール、テキストメッセージ、フォロワーは余分なものは減らしてすべて整理します。見込客に限定したマーケティングキャンペーンの対象になるものだけ残します。

リストを分割する

MailChimpによると、セグメント化されたキャンペーンはされていないキャンペーンよりも、開封率は14%、クリック率は53%高くなる効果があることが明らかになっています。連絡先リストに誰がいるかを把握して、今後のキャンペーンに生かせば、ターゲットを絞ったマーケティングでより高いコンバージョン率を得られるはずです。

急速に変化するマーケティング需要に圧倒されないでください。キャンペーンをうまく整理できるようになれば、今後のマーケティングシフトに対応しながら、一層上手にブランド戦略を練って、オーディエンスの期待に応えられるはずです。

(原文:How to Keep Your Marketing Campaigns Organized

[翻訳:和田麻紀子/編集:Livit

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