「Surface RTに胸キュンしてしまった人であれば、迷わず予約していい」
Xperia Touchは「特殊Android」好きにはたまらない! 投影箇所ごとの使い勝手を検証
2017年06月06日 17時00分更新
プロジェクター搭載型Android端末であるXperia Touchが、6月9日より予約が開始される。すでに、ソニーストアなどで実機の体験もできるため、チェック済みの人もいると思うが、今回はXperia Touchを色んな場所に投影してみたり、できそうなことを考えてみたりしてみたので、それをレポートしていく。
なお、君国氏のレビュー記事が前提条件となっているので、未読の人は先にチェックしてほしい。本記事ではスペックなどの部分はほとんど省略している。
意外と明るい場所でも実用性はある
プロジェクターとしての明るさは100lmで、照明の多い室内でギリギリ見える程度だ。といっても、濃い色であれば十分な視認性であり、インフォメーションボード的な運用にも十分に耐えるだろう。また、小規模の打ち合わせ用としても、Android製品であるため、データの表示は用意なので、環境光次第だが出番はあるだろう。
赤外線検出による操作は、10点タッチまで対応しており、仕組みとしては、赤外線照射型キーボードを想像してほしい。タッチ操作には条件があり、最小投影サイズである23型のみになる。27〜28型付近までは反応するが、画面上部の反応が鈍くなってしまう。
また、操作しようとしたとき、投影画面に影が落ちてしまうような設置方法、たとえば壁に投影する場合は、影で反応が鈍くなることもあった。何かタップするくらいならばいいのだが、キー入力やゲームをしたい場合は、テーブルなどの投影だけと割り切ってしまったほうがいい。
上記動画は内蔵スピーカーを使用している。背面にはUSB Type-Cがあり、これは充電だけでなく、データ転送にも対応しているため(詳細な仕様については不明)、USBオーディオデバイスを接続できる可能性を持つ。
また、リズムゲームもそれなりに遊べ、HDMI入力もあるし、GPSなどのセンサーも備えているため、発想によってはオフィシャルページにある想定シーンを大きく無視した使い方もできそうだ。
バッテリーを内蔵しており、短時間だがモバイル可能だ。モバイルバッテリーもスペックによっては対応するので、アウトドア向けではあるが、本体が少しでも傾くと投影が停止するほか、静止状態が数秒続いたら投影といった仕様であり、今回のチェックでは歩きながら投影マン作戦は成功しなかった。
投影先は光沢のないところを選ぼう
発色的に写真は厳しいがウェブ表示などは問題なし
次に、投影先候補を探ってみることにした。まず、前述のとおり白や黒の板は投影先としてバッチリである。光沢感のある部材であれば、メタリックシール的な雰囲気になるため、2Dグラフィックを眺めるのが楽しくなるだろう。
また、素材だがクッションのような柔らかいものは投影はできるが、タッチがまともに動作しないほか、絨毯の場合も同様に反応せず、反射率の高い素材でもタッチの感度はすこぶる悪くなった。
つづいて、木目調のテーブル。視認性はあまりよくなかった。濃いめの色合いであるか、暗めの室内であれば、気にならなくなりそうである。またタッチに関しては問題なし。
発色傾向を見ていく。ブラウザーやイラストなどの場合は、明るくてもしっかり見えるし、暗所では満足行くレベルのものになる。
一方、写真は、ちょっと色が薄くなりがち。これは投影先の部材影響が大きいからだが、白色の場合はハイライトが飛び気味になり、黒い場合はシャドウがつぶれ気味といった具合だ。
といった感じに、投影先を中心にチェックしてみたが、対応範囲は広そうである。作業中にキーボード付近に投影しておくと、動画を見たり、資料を表示したりと小便利であったため、対話していくことで輝く系の製品ではないだろうか。
個人的にはSurface RTに胸キュンしてしまった人であれば、迷わず予約していい。いい匂いがする。もちろん、特殊なAndroid製品が欲しい人にもオススメ。まだチェックしていない人は、ソニーストアで現物と向き合ってほしい。