さて、ここからが本題。アニメのロボットではなくリアルなロボットも、これまでいろいろと登場してきた。ソフトバンクの「Pepper」を置いてアピールしている展示ブースもいくつか見かけたが、そのロボットを用いた新しいトイ・プラットフォームが、この東京おもちゃショーで発表された。ソニーの「toio」だ。
toioは“toioコアキューブ”と呼ばれるロボットを、リング状のコントローラー“toioリング”で制御して遊ぶ。トイ・プラットフォームと呼ばれているとおり、toio自体はプラットフォームであり、創意工夫でさまざまな遊び方が楽しめるようになっている。toioは12月に発売予定で、ブースでは同時に発売される「工作生物 ゲズンロイド」のデモンストレーションが行なわれていた。
コアキューブは高性能モーターを搭載しており、この上にさまざななものを乗せて動かすことができる。また、絶対値センサーの搭載によりマット上での位置や、2つのコアキューブの方向や距離を把握して動く。尺取り虫のような動きは「2つのコアキューブの距離がこのくらいになったら、その距離を詰める。近づいたら設定した距離まで広げる」というプログラムで動いている。
もうひとつの例を見てみよう。こちらは、コアキューブがもうひとつのコアキューブの位置を特定し、近づいていくというものだ。
toioは、パートナー企業が今後さまざななタイトルを企画・開発していく予定で、現在バンダイやレゴ、ソニー・ミュージックエンタテインメントがパートナーとして発表されている。工夫次第で多種多様に遊べ、子どもの創作意欲向上につながっていくおもちゃだ。
ちなみにコンソールとコアキューブ間の通信はBluetooth 4.2で、リングには3軸加速度センサーが搭載されている。