ソフトバンクグループのSBイノベンチャー(株)は24日、新会社「MagicalMove(マジカルムーブ)」を設立し、早朝・夜間に通販サイトで購入した商品を届けるサービス「Scatch!(スキャッチ!)」を開始すると発表した。
AI活用の効率配送でドライバー不足解消へ
「Scatch!」は、日中は不在がちな単身世帯、共働き世帯に商品を受け取りやすくする環境を提供するサービス。再配達の削減とAIを活用した効率的な配送により、物流業界で問題となっているドライバー不足の解消を目指す。
連携するECサイトで商品を購入すると、早朝は「6~7時・7~8時・8~9時」、夜間は「20~21時・21~22時・22~23時」「Scatch!」の時間帯から受け取り時間を選ぶことができる。「Scatch!」の利用に追加料金は必要なく、通常の配送料で利用できる。
配送は同社と提携する配送会社が担当。最短で即日商品を届ける。AIが提案する最適な宅配順序と配送に必要な車両数で配達するため、効率的な配送ができる。配送会社は宅配順序などを専用管理画面で確認できる。
「Scatch!」は、ソフトバンクグループの従業員から募集したアイデアを事業化する新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたサービス。アスクル(株)の個人向け通販サイト「LOHACO」の配送の一部として利用され、これまではSBイノベンチャーが運営していたが、新たに設立したMagicalMoveの事業となる。