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5G時代の到来でネット広告の主流になる「動画広告」総まとめ

2017年05月23日 08時00分更新

文●D2Cスマイル

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先日、AbemaTVで配信された亀田興毅の試合が盛り上がりましたね。

 亀田興毅氏「AbemaTV」を“KO” 記念番組、視聴者殺到でサーバーダウン
https://www.daily.co.jp/ring/2017/05/07/0010166325.shtml

ユーザーのオンライン動画視聴が盛り上がると、動画広告を出稿する機会も増えていくため、ますます動画広告が注目されるようになるでしょう。

今後さらに注目がされるであろう動画広告をまとめつつ、3年後に迫った2020年にも目を向けてみたいと思います。

動画広告市場について

先月発表された「2016年インターネット広告市場規模推計調査」によると、動画広告市場は2016年時点で869億円となり、2017年には前年比141%の1,224億円に到達すると推計が出ています。これは2017年にはインターネット広告市場の10%を動画広告が占める計算です。

オリンピックがある2020年にはさらに動画広告の占める割合が大きくなるという予測もあります。

動画広告の配信場所・配信方法について

動画広告は「配信場所」という観点でいうと、「インストリーム広告」と「アウトストリーム広告」の2つに分けられます。

「インストリーム広告」とは

YouTubeやniconico動画のような動画コンテンツの視聴中や前後で配信される動画広告です。
【掲載場所】YouTubeやniconico動画等、既存動画コンテンツ

【配信方法と特徴】

  • プレロール:動画コンテンツの前に配信される広告枠。そのため必ず視聴される。ただし、スキップされる場合もある
  • ミッドロール:動画コンテンツの途中に配信される広告枠。次のコンテンツを見るモチベーションが高くないとコンテンツからも離脱しかねない
  • ポストロール:動画コンテンツが見終わったあとに配信される広告枠。動画視聴を妨げることがない。ただ、連続的に動画コンテンツを視聴するモチベーションがないと継続して視聴されない可能性が高い

「アウトトリーム広告」とは

メディア上のバナー内やネイティブアド枠に配信される動画広告です。
【掲載場所】各種Webメディア、FacebookやTwitterなどSNSのフィード

【配信方法と特徴】

  • インバナー:ディスプレイバナー広告枠おもにはレクタングルサイズ(300×250)、(320×180サイズ)に配信される広告枠。スマホのサイズでは現在一番在庫が多いが、常にユーザーに見える位置ではないため、視聴回数は期待よりも低いことがある
  • インリード:コンテンツを読む行動の中に入る広告という意味で、さまざまな記事(テキストコンテンツ)内、および記事下に配信される広告枠。記事が読まれるものであれば、高い動画再生率が期待できる。ただし、記事が読まれなければ、動画は再生されない
  • インフィード:FacebookやGunosy、SmartNewsなどのフィード内主には、(1200×628)のサイズで動画だけではなく、テキストもあわせて配信される広告枠。コンテンツとの違和感なく配信される。ただ、フィード型になっていないメディアや動画を視聴するモチベーションで閲覧されていないメディアでは効果が期待値よりも低い場合がある
  • インタースティシャル:ウェブページ遷移時やページのローディング中に配信される広告枠。遷移後のページに被せるように表示するインタースティシャルポップアップという方法もある。強制的に視聴をさせる方法のため視聴数は稼げるものの、ユーザーにとってはコンテンツ利用の際に違和感を生じる場合が多くみられるため、導入には最新の注意を払ったほうが良いと思われる

動画広告を配信する際の課題

動画広告の配信先や配信フォーマットが広がる一方で、動画広告の効果がプロモーションの目標に対してどの程度影響を及ぼしているのか計りかねている広告主は少なくないようです。

また、DSPでの配信になると配信面がコントロールしにくく、特にブランディング訴求を重視する広告主にとっては非常に重要な課題となっています。

前述した通り、一口に「動画広告」と言っても配信先・配信方法が多種多様あるため、目標達成に最適な配信プランを見出すには一定以上の効果検証が必要となります。

一方で、配信先・配信方法を変えるだけで全く異なる結果が得られる可能性も秘めているので、第三者配信等によって視聴完了だけではない広告効果測定のトラッキングが一般的になってくれば、広告主も動画広告出稿を積極的にしていくのではないでしょうか?

動画広告市場のこれからと、2020年に向けた動き

回線速度の発展と共に進化してきているモバイル広告フォーマット。4G回線(第4世代移動通信システム)が当たり前となった現代だからこそ、動画コンテンツも動画広告も市場規模を伸ばしてきたと言えます。

そしてその基盤となる通信キャリアはすでに、さらなる次世代通信回線「5G」の導入に向けて各社とも動き出しています。

 総務省が次世代モバイル「5G」の実験、3キャリアなどが実施|ケータイWatch
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1059834.html

2020年「5G」導入で何が変わる?――NTTドコモ 5G推進室の中村氏に聞く
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/event/mwc2017/1046990.html

KDDIも5Gは2020年の商用化を目指す、28GHz帯ハンドオーバー実験に成功
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1045652.html

5G回線をはじめ更なる高速回線が普及し、大容量のコンテンツがスマホでもサクサクと見られる環境になるにつれて、動画広告も伸びると予想されます。5G通信における同時多元接続や低遅延通信ではIoTやAIなどがより高次元で制御されるなど、今以上に生活と通信とデバイスが密接になると期待されています。その時の生活者と広告はどうなっていくのか。今後も各社の動向から目が離せません。

(記事提供:D2Cスマイル

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