フェンダーミュージックは5月18日、スマートフォンとBluetooth接続できるアンプ「Mustang GT」のプレビューイベントを実施した。
「Twin Reverb」や「Super Sonic」といった同社の伝統的なアンプのほか、他社製アンプ風のサウンドをエミュレートして、トーンを再現する機能をそなえる。モデリングアンプの切り替えやイコライジング、ゲイン量やボリューム調整は、本体に搭載されているダイヤルだけでなく、Mustang GTとBluetooth接続したiOS/Android端末から専用アプリ「Fender Tone」で切り替え可能だ。
担当者によれば、アナログにできる限り近いサウンドを再現できるよう、およそ3年の開発期間を経て製品化したという。
ラインアップは40W出力の「Mustang GT 40」、100W出力の「Mustang GT 100」、200W出力の「Mustang GT 200」の3種類。Mustang GT 40は卓上にも置ける家庭用アンプ、Mustang GT 100はレコーディングや中規模なライブ会場で使用できるクラス、Mustang GT 200は大規模なライブ会場にも対応出来るクラスと紹介されている。
3モデルが大きく異なるのは出力のみで、スマートフォンとのBluetooth接続やカラー液晶パネルによる操作(従来型のダイヤルによる操作も可能)といった基本的な仕様は共通。また、スマートフォンに保存した音楽ファイルをBluetooth経由で再生することも可能で、アンプだけでなく、Bluetoothスピーカーとしても利用することが可能だ。
ギタリスト菰口雄矢市による実演も
イベント後半ではバンド「TRI-Offensive」のギタリストとして活躍するほか、数々の著名ミュージシャンのレコーディングやライブサポートで知られる菰口雄矢氏を招き、Mustang GTのデモンストレーションを実施。様々なプリセットを切り替え、多彩な音色を次々に切り替えて使用できる様子が披露された。
菰口氏は「Bluetoothでバックトラックを再生して、合わせて練習できるのは現代的。軽量なのもいいところ」などとコメント。さまざまな音色とプレイで、プリセット次第でガラリと違ったアンプのように印象の変わる「Mustang GT」の可能性を見せてくれた。
希望小売価格はそれぞれ2万8800円、5万円、7万円。5月下旬の発売を予定している。