(株)アイスタイルがこのほど発表した2017年6月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比25%増の132億6500万円、営業利益が同15.7%減の11億3500万円、純利益が同16.2%減の8億5200万円となった。
「@cosme」が好調で会社設立以来の連続増収を継続
@cosmeを基盤としたBtoBサービスや店舗販売などが好調で、会社設立以来の連続増収を達成したが、先行投資や円高の影響などで減益となった。また、投資有価証券の売却益2億8300万円を特別利益として計上したことで、業績予想の純利益を上方修正した。
On Platform事業では、美容ポータルサイト「@cosme」のブランディング広告やバナー広告などのBtoBサービスが好調だった。同事業の売上高は同17.9%増の50億8900万円、セグメント利益は同27.3%増となった。
化粧品ECサイトや化粧品専門の店舗「@cosme store」の運営を含むBeautyService事業は、売上高が同44.2%増の61億9000万円、セグメント利益は同54.3%減の17億1000万円だった。第3四半期期間で新たに3店舗がオープンし、合計店舗数は23店舗になった。
日本の美の魅力を世界に発信する「@cosme NIPPON PROJECT」を始動し、第1弾となる商品『海藻と花と果実の美容マスク with 琉球美肌』を3月1日に発売開始。同商品は今後、台湾でオープン予定の店舗や中国の越境ECサイトなどでも展開する予定。
Global事業は、売上高が同7.5%減の18億800万円、営業利益は同56.3%減の10億600万円となった。現地通貨ベースでは増収だったが、為替の影響を受けて減収となった。中国への越境ECは、物流方法の変更の影響で出店していたECサイト1社での販売を休止していたが、2月上旬から再開した。
また、マレーシアで最大級の美容・化粧品ECサイト「Hermo」を運営するHermo社を子会社化。アイスタイルのノウハウを活用し、ECサイトの成長のほか、メディアや店舗の運営も視野に入れている。