(株)売れるネット広告社は8日、同社の登録商標「確認画面でアップセル」を無断使用されたことが商標権の侵害に当たるとして、ECサイト構築システム「侍カート」を運営する(株)FIDを福岡地方裁判所に提訴した。損害賠償の請求金額は627万円。
商標権侵害行為の継続で提訴
売れるネット広告社は、インターネット通販広告の申込確認画面で、定期購入などを勧める機能「確認画面でアップセル」を備えたASPシステム「売れるネット広告つくーる」を2011年から販売。「確認画面でアップセル」は同社によって商標登録(登録第5569381号)されている。
売れるネット広告社によると、「侍カート」のサービス概要・仕様説明に「確認画面でアップセル」という言葉が使用されていたことから、同社はFIDに対し再三警告したが、商標権の侵害行為が続いたため、提訴に踏み切ったとしている。
FIDは通販通信の取材に対し、「事実を確認中のため、コメントは差し控える」と回答した。