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スクロール減収減益、純利益71%減…ソリューション事業は好調

2017年05月02日 02時26分更新

記事提供:通販通信

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(株)スクロールが4月28日発表した2017年3月期決算は、売上高が前年比6.8%減の588億6400万円、営業利益が同35.8%減の12億4200万円、純利益が同71.8%減の6億7200万円となった。

通販アパレル事業は赤字に

 通販インナー事業やソリューション事業などが好調だったが、通販アパレル事業の赤字や通販H&B事業の減収減益などで、全体でも減収減益となった。

 通販アパレル事業は、売上高が同17.2%減の201億4300万円、セグメント損失は2億4700万円(前年同期はセグメント損失2億8000万円)だった。通販インナー事業は、売上高が同8.5%増の79億7100万円、セグメント利益は同68%増の4億9600万円となった。着心地の良さと機能性を持つ季節商品やセット商品などが堅調に推移。シニアミセス向けの機能性が高い商品が好調だった。

 通販LF事業は、売上高が同2.1%減の130億3200万円、セグメント利益は同43.2%減の3億2200万円となった。家具・インテリアなどの「生活雑貨」の効率化を図るため、カタログを休止し、ECに専念。生協販売ではオリジナルウォーキングシューズなどが好調だった。

次期収益は大幅改善の見通し

 通販H&B事業は、売上高が同13.9減の85億1200万円、セグメント利益は同64.2%減の3億9700万円となった。国内ではプライベートブランドの化粧品などの販売を強化。海外展開では、ASEANで有力代理店を積極的に開拓し、次年度の基盤を整備した。

 ソリューション事業は、売上高が同12.4%増の86億3300万円、セグメント利益は同21.1%増の4億3700万円となった。既存顧客との物流関連の取引が大きく伸長したほか、EC事業者向けの一元管理システム「eシェルパモール」の新規契約も好調だった。

 同社は2月に総合ショッピングサイト「スクロールショップ」と「ブリアージュ」を終了し、直販のアパレルECから撤退。不振のECサイトを終了させ、通販H&B事業や通販インナー事業などに注力するなど、総合通販から複合通販に転換する業態改革を進めている。

 次期の業績見通しは、売上高が同1.9%増の600億円、営業利益が同36.8%増の17億円、純利益が同78.5%増の12億円と見込んだ。

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