春のヘッドフォン祭 2017 第4回
「Signature Studio」は無駄ないつくりで低価格化、BT版「MOMENTUM」も
質実剛健さ示すULTRASONE、幅広げるゼンハイザー
2017年04月29日 23時30分更新
4月29日と30日の2日間、東京・中野サンプラザで開催中の「春のヘッドフォン祭 2017」。目立つのは海外有名メーカーが積極的に新製品を持ち込んでいる点だ。
特に欧州メーカーの製品には注目。5月はドイツのミュンヘンで「High End」というオーディオショーが開催されるのだが、もしかしたらこのイベント合わせで開発した製品を(場合によっては一足先に)日本のユーザーにも見せて反応を聞いてみようということなのかもしれない……(違うかもしれない)。
というわけで、ここではドイツの2つのブランドの注目製品からいくつか。
筆者が最初に脚を運んだのが、ULTRASONEの販売を担当するタイムロードのブースだ。
同社は現在「Signature Studio」の予約を受付中。そのサウンドを一足先に体験できる。ULTRASONEというと高価なEditionシリーズのインパクトが強いが、このSignatureシリーズはEditionシリーズのノウハウも生かしつつ、プロフェッショナル・モニター向けに振ったモデルだ。Signature Studioはオープンプライスだが、実売7万円強と同ブランドとしては比較的安価な値付け。早期予約するとさらに安く買えるそうだ。
Edition直系の40mmチタンプレイテッドドライバーを採用するなど、上位の「Signature PRO」と近い構成でほぼ半額となっている。外装は簡素な気もするが、必要なところだけに絞った感じで好印象である。サウンドも中域・低域が充実しており、スマホとの組み合わせでも比較的鳴らしやすそう。モバイル使用も積極的にしたい製品だ。
ゼンハイザーは発表会を開いて新ヘッドフォンアンプ「HDVD 820」を世界初公開している。ブースに脚を運ぶと、定番モデルに加えてヘッドフォン祭で見るのは比較的珍しいゲーミングヘッドフォンやBluetoothモデルが展示されていた。Hi-Fiやプロ用モデルの印象の強い同社だが、製品ラインアップの幅の広がりを感じる。
そして、スタイリッシュなネックバンド型Bluetoothイヤフォンも登場! 6月頃の発売で、価格は2~2万5000円程度になるそうだ。
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