Amazon.co.jp上で、アマゾン以外の出品者も商品を販売することができるAmazonマーケットプレイス。4月に入って安すぎる出品が多数見られるとともに、商品が発送されないなどの問題が多数発生している。
特徴としては市価の半額以下、さらに10分の1といった極端な例も見られることだ。また、アマゾンの倉庫からではなく、海外(中国、アメリカなど)からの発送をうたうケースも多い。そのため到着予定日が遅かったり、追跡番号が送られてきてもウソだったり、日本語で利用できない追跡サービスを称するものだったりと、時間稼ぎをされるようだ。
Amazonマーケットプレイスの出品者が情報交換をする「セラーフォーラム」(https://sellercentral.amazon.co.jp/forums/)では、過去に使っていたアカウントが乗っ取られ、勝手に取引を行なわれた、購入者からの問い合わせが多数来たといった事例も確認できる。
記事執筆時点(4月28日)では、Amazon.co.jpの検索結果で、怪しいと感じられる出品が検索結果のトップに出ることは減ってはきたが、出品自体はまだまだ多数存在している。
Amazonマーケットプレイスには保証サービスもあり、商品が届かないケースは、サイト上に記載された手順に従って申請することで、最大30万円の保証が行なわれる。いずれにしても怪しいと思ったら、慌てずにAmazonサポートへの確認や連絡がベターだろう(前述のように販売業者の連絡先は乗っ取りによる偽物の可能性がある)。
テレビなどのメディアでも報道が行なわれていることもあり、今後対応が進むことも考えられるが、Amazon.co.jpでの注文の際は、アマゾン自体による販売なのか、マーケットプレイスであれば評価はどうか(高評価が古いものだったり、最近のものだけだったりすると注意!)、発送はどういう方法か、市価との価格差はどうなのか、そして怪しいと感じたものには手を出さないのがなにより重要と言えそうだ。