(株)ロコンドがこのほど発表した2017年2月期決算は、通期で初の黒字決算となった。売上高が前年比29.9%増の28億9300万円、営業利益は1億9300万円(前期は2億800万円の営業損失)、純利益は2億9800万円(前期は2億900万円の純損失)となった。
「LOCOND.jp」が好調
試着・返品ができる靴とファッションの通販サイト「LOCOND.jp」で、物流倉庫の増床やオペレーション向上に取り組んだほか、取り扱いブランドの拡充、サイトの改善などを実施し、増収増益となった。また、複数チャネルでの在庫シェアなどでオムニチャネル戦略を支援するプラットフォームサービスも導入企業が拡大した。
ECサービスは、売上高が同27.4%増の25億2612万円だった。出荷件数は同15.3%増の74万件、出店ブランド数は1796に増加した。
ブランドの自社公式EC支援(BOEM)、倉庫受託(e―3PL)、店舗の欠品・品揃え補強(LOCOCHOC)などを含むプラットフォームサービスは、売上高が同50.5%増の3億6779万円となった。「BOEM」の支援企業は合計9社で、オールセインツ・ジャパン(株)などと新たに契約した。
次期の売上高は、ECサービスが同25.3%増の32億6600万円、プラットフォームサービスが同87.1%増の68億8000万円を見込んだ。営業利益は同57.6%増の3億500万円を見込んでいる。
同社は11年2月に靴の通販サイトとして「LOCOND.jp」を開始。バック、アパレルなど、取扱商品の幅を拡大しながら、プラットフォーム事業を開始するなど、順調に事業を拡大させてきた。最近では(株)アルペンや楽天(株)などからの出資を受けて、事業基盤を強化。3月7日には東京証券取引所マザーズ市場に新規上場した。