LINE(株)は11日、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した法人向けカスタマーサポートサービス「LINE カスタマーコネクト」(LCC)の正式販売を開始した。
LINEを仲介しAI・有人チャット・音声通話対応を連携
LCCは、コンタクトセンターがLINEを介して、AIや有人によるチャット対応・音声通話対応などと連携し、状況やニーズに応じて適切なカスタマーコミュニケーションを実現するサービス。アスクル(株)や(株)SBI証券が昨年から導入し、試験運用を実施していた。効果検証や各種システム連携などが完了したことから、企業からの申し込みを受付、正式販売を開始した。導入希望の企業は、LINEのパートナー登録サイトから申請するか、販売・運営パートナー経由で申し込みできる。
LCCの導入で、企業はAIや有人のチャットサポートによる対応効率の向上や問い合わせの待ち時間を削減することでユーザー満足度を向上させるほか、人件費・通信費などコストの削減も見込める。主な機能は下記の4つで、企業のニーズや既存のシステム環境などに合わせ、4機能を自由に組み合わせて実装することもできる。
(1)「Auto Reply」
事前に登録したFAQをベースに、各種AIによる自動応答で対応する機能
(2)「Manual Reply」
各種チャットサービスと連携し、有人による細かなサポートができる機能
(3)「LINE to Call」(β版)
ウェブサイトに設置したボタンやリンクからIP電話に接続し、ユーザーの料金負担無しの通話対応ができる機能
(4)「Call to LINE」
携帯電話番号情報を基に、IVRやオペレーターからユーザーのLINEアカウントにメッセージを送信し、LINE上のチャットサポートに誘導する機能
販売・運営パートナーは、トランスコスモス(株)、(株)サイバーエージェント、(株)KDDIエボルバ、(株)ベルシステム24、イー・ガーディアン(株)、NTTソルコ&北海道テレマート(株)、(株)サイシード、テクマトリックス(株)、モビルス(株)、りらいあコミュニケーションズ(株)の合計10社。該当の連携サービスを既に導入している場合は、オプション使用の申し込みで、LINEアカウントと連携することもできる。