さくらインターネット、jig.jp、福井県鯖江市は3月30日、鯖江市の公共バス「つつじバス」に搭載する「バス乗客リアルタイムオープンデータシステム」を共同開発し運用すると発表した。運用開始は4月1日から。
鯖江市では、自治体への民間企業社員派遣プログラム「コーポレート・フェローシップ」により、2016年11月からヤフーの社員とjig.jpの協力を得て、市の課題である「オープンデータを活用した公共交通の振興」に取り組んできた。
今回、取り組みの中で立案された企画を実現。これまでは、つつじバスの利用者動向把握のデータを手動で集計していたが、今回の取組では、運転手と市役所職員の負担軽減を狙う。また、乗降者データをリアルタイムで可視化させるという。
バス利用者の乗降車時に運転手が操作盤のボタンを押下すると、自動的に乗降者データを集計。集計したデータは、ウェブサイトの「データシティ鯖江」から誰でも無料でアクセス可能で、アプリ作成などに利用できる。
また、データを活用して作成したアプリは、データシティ鯖江で公開する予定。第一弾として、バス利用者が事前に混雑状況を把握できるようなアプリケーションをjig.jpが作成する。
なお、運転手用の操作盤にjig.jpの「IchigoJam」、データ通信のためにさくらインターネットの「さくらのIoT Platform」を利用している。