VRビジネスの大本命 Daydreamを徹底調査!
Google提供のモバイルVR「Daydream」のアプリ市場の先取りリサーチした結果が発表
2017年03月22日 16時14分更新
モバイルVR向けサービスを提供するワンダーリーグは、Daydream View向けにGoogle Play Storeで提供されている全アプリを調査、集計し、そのデータを発表した。
Daydreamとは、Googleが提唱するスマートフォンでVRを実現するためのプラットフォームのことだ。最新のAndroid OS Nougatを搭載するスマホが対象端末となる。また、VRビューワーとコントローラーのセット「Daydream View」は79ドルで販売されている。
分析結果から、最も多いアプリのカテゴリーは「ゲーム」で54.2%、YoutubeやNetflixなどの「エンターテイメント」が20.6%、「ニュース&マガジン」が3.7%。モーションコントローラーで楽しめるモバイルVRデバイスであることから、「ゲーム」が最も相性がいいコンテンツであるためと考えられるとのことだ。
また、「ゲーム」カテゴリーで最も多いカテゴリーは「アクション」で27.6%、「アドベンチャー」20.7%、「アーケード」の12.1%となった。これも、モーションコントローラーがあることから、「打つ」「切る」「投げる」といったアクションゲームが多くなったとのこと。
なお、2016年11月のストアオープン後、配信されたアプリは107タイトルで、この値取る数はGoogle側で準備、調整したアプリ数とみることができる。というのも、アプリ開発がオープン化されたのは2017年2月からだからだ。これからサードパーティーのアプリが増加していくとみられる。
マネタイズの種類をみていこう。無料アプリは48.6%、有料アプリは38.3%、従量課金制のものが5.6%となった。これは、従量課金はIDやパスワードなどの都度入力が必要で手間がかかり、モバイルVRには不向きであるためと考えられる。今後は優良なタイトルは有料で配信される傾向になるだろう。
有料の最も多い価格帯は600円で18.2%、1000円が15.9%と、500円が13.6%となった。一般的な有料アプリは500円前後で、IPものや人気タイトルのものは1000円前後が相場となっている。
最後に、最も多いダウンロード数ゾーンは1000〜5000で27.2%、最も多くダウンロードされえた5万〜10万ゾーンのアプリは5.8%となった。Googleが用意したアプリや、Netflixのような、すでにユーザー基板を持つアプリが人気化している。上位5.8%の人気アプリは、Fantastic Beasts/Google Arts & Culture VR/Netflix VR/VR Karts:Sprint/PolyRunner VR/Inception:VR Videosとなっている。
現時点では、Daydream Viewは日本では未発売だが、3月に入りGoogle Play StoreのDaydreamアプリ価格が日本円に対応したことから、日本での発売が期待されている。
なお、ワンダーリーグでは、集計したExcelデータを提供している。関連サイトのワンダーリーグ ウェブサイトから問い合わせて欲しいとのことだ。
調査作業について
最終更新日 :2017年3月13日
調査方法 :Daydream Apps
(Daydream-ready phonesのみアクセス可能
※日本ではPixelのみ)
利用可能端末:Daydream-ready phones
(Pixel Google、Axon 7 ZTE、Moto Z Motorola)
該当アプリ数:107