LG エレクトロニクス・ジャパンは3月16日、自発光ディスプレーを搭載した有機ELテレビ「LG OLED TV」の2017年ラインアップ全3シリーズ、4モデルを発表した。4月上旬から全国で順次発売予定。
2017年モデルの画質面はピーク輝度が25%向上。日常的に観る映像コンテンツのおよそ9割を占めると言われる輝度レベルを50%以下のシーンでの輝度処理を飛躍的に改善し、有機ELの特長である「漆黒」の表現はそのままに、コントラストの美しい映像表現を可能にした。
そして、色彩能力を飛躍的に向上させる技術「True Color Accuracy」を採用。色の再現性は前モデルのおよそ6倍で、4Kや8Kなどの次世代放送で採用される広大な色域規格「BT.2020」もほぼ余すところなくカバーできるとしている。
HDR液晶テレビが表示しうるダイナミックレンジがおよそ14Stopsなのに対して、有機ELを採用した同モデルは21Stopsを実現。圧倒的な暗方向の表現に加え、明方向がおよそ1Stops拡大した。たとえば夜の星から真昼の太陽まで、画面を通じて迫真のリアリティーを再現できるという。
65型の「OLED W7P」は有機ELの特性を活した薄さおよそ3.9mmのスリムフォルムを実現。市場予想価格は100万円前後。
OLED W7Pは、立体的な音響表現を実現したサウンド規格「ドルビーアトモス」を搭載。全方位に音がムーブする同規格の最適化のために、ムービングスピーカーを開発。上方向の音に特化した2基のハイトスピーカーを備え、テレビをONにすると本体内から出現する。音の指向性が高いアレイタイプなので四方に拡散することなく天井で反射し、頭上からのサウンドが表現可能になった。ドルビーアトモスの効果が際立ち、360度で音が移動する感覚を体験できるという。
65型の「OLED E7P」はガラス製バックカバーに極薄パネルが一体化したようなPicture on Glassデザインを採用。スマートかつ格調高いデザインで、リビングの雰囲気までも美しく一新するという。市場予想価格は80万円前後。
「OLED C7P」は最薄部およそ4.6mmを実現し、横から見ると一枚のブレードのようなデザインが特徴。市場予想価格は65型モデルが70万円前後、55型モデルが50万円前後。