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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第171回

数年前に勢いがあった第3のOSの今…… Firefox OSの失敗の要因とは

2017年03月15日 17時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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PCのWindowsになったAndroid、シェアは8割超

 Mozillaのほか、Ubuntuもスマートフォン分野での方針を転換している。Jollaは「2017年中に黒字化」というものの、主要メンバーがいなくなった後に、やっと体制ができつつあるところだ。

 一方でAndroidのシェアは81.7%(2016年第4四半期、Gartner調べ)、前年から1ポイントアップしている(AndroidとiOSの2極状態に変化をもたらすことができるとすれば、それこそMicrosoftぐらいではないかと思う)。

 今年のMWCのキーワードの一つが”ノスタルジー”だろう。iPhone登場から10年、携帯電話の歴史をiPhoneの前と後に分けるなら、iPhone前の時代を形作ったNokiaブランドが復帰した。一方でNokiaがドン底に落ちた時に王座を獲ったSamsungは「Galaxy」とだけ記した白いブース(かつてSamsungはNokiaと同じブルーのブースだったが)で、向かいのHuaweiを睨んでいた。

 AndroidはPCのWindowsと同じ地位についたが、業界は少しずつ変化している。Mozillaはモバイル向けのOSから完全に撤退したが、将来は誰にもわからない。将来別の形でMWCに登場することがあるのかもしれない。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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