パナソニック(株)エコソリューションズ社は3日、市場のニーズが拡大していることから、宅配ボックス「COMBO(コンボ)」シリーズの新製品を発売開始する。
新製品は、アパート用と戸建住宅用2種の合計3種類。アパート用は、複数の世帯が使用できる『COMBO-Maison(メゾン)』。戸建住宅用はポストと宅配ボックスを一体化させた住宅壁埋め込み専用の『COMBO-int(イント)』と、門柱などに設置できる『COMBO-F(エフ)』。
『COMBO-Maison』は、暗証番号式で鍵の交換が不要。後付け設置にも対応している。戸建住宅用の『COMBO-int』は住宅壁埋め込みのため、家の中から郵便物や宅配物を取り出すこともできる。『COMBO-F』は、洗練されたデザインのポスト一体型の宅配ボックス。全製品に印鑑をセットすれば、電気使用せずに押印できる押印機能が付いている。
宅配ボックス市場は、ネット通販や共働きの増加などにより需要が拡大している。同社の販売台数も2016年度は前年度比約2倍に達する見込み。同社が16年12月に福井県あわら市と共同で実施した実証実験では、市内のモニター設置世帯の再配達率が、設置前の約49%から設置後約8%に削減された。
同社は、宅配ボックスを一家に1台のポストのように定着させることを目指し、今後も品ぞろえを強化する。新商品の販売目標は、2017年度で1万5000台としている。