日本郵便(株)が3日発表した「第31回全日本DM大賞」で、大兼工務店(広告主)・滋賀県立大学(制作者)の「ミニ新居」がグランプリを受賞した。
「全日本DM大賞」は、実際に発送されたDMの応募から、戦略性、クリエイティブ、実施効果の3つの観点から評価し、優れた作品を表彰するもの。第31回は651点の作品が集まり、29作品が入賞した。
グランプリに選出された「ミニ新居」は、家を建てた顧客に「転居の知らせ」として活用してもらうDM。開くと飛び出す絵本のように家と住人が飛び出す仕組みになっている。地方の注文住宅市場では、クチコミや紹介が商談に結び付くケースが多く、今回受賞したDMは既存顧客から見込み客へとクチコミが伝わる自然な流れを作り出し、ブランドの認知向上をさせた。自発的なソーシャルDMとして利用され、狙い通りの効果を発揮した。顧客からの感謝の声も多く寄せられ、ロイヤリティの強化にもなった。
金賞は、タカギ(広告主)・凸版印刷(制作者)の浄水効果が体験できる「実験キット付きスターターキットDM」と、早稲田大学校友会(広告主)・富士ゼロックス(制作者)の「校友会納入支援~無関心から継続までの醸成プロセス~」、TSUTAYA三軒茶屋店(広告主)・CCCマーケティング(制作者)の「休眠顧客のインサイトを突いた特別マイバッグ付きDMで、56%の呼び戻しに成功!」が受賞した。
入賞作品は、トッパンフォームズビル1階ロビー(東京都港区)に6日~10日まで展示される。入場料は無料。