BBソフトバンクサービス(株)が24日発表した1月のインターネット詐欺リポートによると、スマートフォンの利用者を狙い、「ウイルスでSIMカードが破損します」という偽ウイルス感染の警告を表示するサイトが確認された。
これまで、偽のセキュリティソフトをインストールさせる手口はパソコン向けだったが、今回はスマホ向けで、「数分で解決しない場合、SIMカードが破損する」といった強い脅し文句で危機感を煽り、偽のウイルス対策アプリをインストールさせようとしていた。警告画面もスマートフォンのシステムメッセージのようなデザインのため、正規の警告のように見えてしまうという。
昨年3~5月ごろにも、「お使いのシステムが破損している」などと偽メッセージを表示する手口があったが、今回は犯罪者がメッセージを変更し、従来なかった時間的制約による脅し文句を加えてきた。
偽警告文通りにアプリをインストールすると、ウイルスを削除するために有料版へのアップグレードが必要として料金を請求されたり、スマホ内の電話帳や写真などの個人情報を盗まれるなどの危険性がある。
1月の「ネット詐欺総検知数」は前月比14.7%減の143万1348件だった。構成比は、「ワンクリック・不当請求詐欺サイト」が9.56ポイント増、「フィッシング詐欺サイト」が4.07ポイント減、「マルウエア観戦サイト」が0.37ポイント減、「脆弱性悪用サイト」が0.19%減となった。