(株)ポーラ・オルビスホールディングスが14日発表した2016年12月期決算は、売上高が前期比1.7%増の2184億8200万円、営業利益が同19.5%増の269億900万円、純利益が同23.8%増の174億4700万円となった。
基幹ブランドの「POLA」や育成ブランドの「THREE」などが好調で、増収増益となった。固定資産譲渡による特別利益と、医薬品事業に関する販売権などの減損損失を計上したことで、純利益は23.8%増となった。
ビューティケア事業は、POLAブランドでブランディングの刷新、プロフェッショナルなビューティーディレクター育成に向け、販売手数料体系の変更や教育投資を実施。新感覚の美容液『B.A セラム レブアップ』(8月発売)、ホルモンと肌の関係に着目したスキンケアシリーズ『ALLU』(10月発売)などの新商品が堅調で、訪日観光客によるインバウンド売上が美容健康食品や化粧品で拡大したことで、売上高は前年を上回った。ただ、海外市場では、香港市場を除き、全体として厳しい業績となった。
ORBISブランドは、国内市場で新規顧客獲得数が減少したことで、前期を下回った。海外市場では、中国・シンガポールで売上が拡大した。