(株)コメ兵が10日発表した2017年2月期第3四半期(4~12月)決算は、売上高が前年同期比11.5%減の300億2300万円、営業利益は同75.9%減の5万1400万円、純利益は同94.1%減の8000万円となった。
買取仕入の苦戦や訪日外国人によるインバウンド消費の減少により減収となり、不採算店舗の閉鎖による特別損失3億2800万円を計上したことから、純利益が大幅に減少した。
主力のブランド・ファッション事業では、買取競争の激化で個人買取仕入高が同12.8%減の125億3900万円となった。売上高は同12.8%減の263億3800万円、セグメント利益は同80.3%減の3億8100万円となった。インバウンド消費の落ち込みなどで、高額商品を中心に伸び悩んだ。
また、通期の業績予測を修正し、前回予想から営業利益を同51.2%、純利益を82%減少した。全国の不採算店舗9店を7月までに閉鎖する。
同社はLINEで写真を送るだけで商品を査定するサービスや、宅配買取など実施していたが、個人の買取仕入に苦戦している。同社が買取に苦戦している一因には、フリマアプリの成長があると見られる。SNSで査定が簡単にできたとしても、フリマアプリでは同じような手軽さで、希望額による出品ができる。このため、リユーズ業者の店舗に中古ブランド品などを持ち込むより、希望額で手軽に出品できるフリマアプリにユーザーが流れているようだ。