ヤマトホールディングスグループのヤマトシステム開発(株)(YSD)は2月1日、治療用装具や医学模型市場を対象に、3Dプリントとスピード輸送ネットワークを組み合わせた「3Dプリント・配送サービス」の提供を開始する。
同サービスは、オーダーメイド製品や少量多品種の生産が必要な事業者に、3Dプリンター用のデータ作成から造形、配送までをワンストップで提供する。通常2週間程度必要だった製造・配送時間が、4日程度に短縮でき、医師に約1/3の期間で製造物の配送ができる。
同サービスの開始にあたり、ヤマトグループが推進する物流改革「バリュー・ネットワーキング」構想の基幹ターミナルとなっている総合物流「羽田クロノゲート」に「3Dプリントセンター」を開設。全国のスピード輸送ネットワークに3Dプリント機能を組み合わせ、オーダーメイドながら多品種の製造が求められる義肢などの医療装具などを、スピーディーに製造・配送する。
同サービスでは、まず3Dプリンター用のデータを取るため、造形物の型をヤマトグループが出向いて回収。3Dプリンター用のデータがある場合はデータを送付すればいい。回収した型をスキャンし、3Dデータを作成後、出力した造形物を事業者に配送する。3Dプリンターによる造形物の製造物責任については、製造物責任法に基き、事業者と個別の契約を取り決める。