(株)富士経済が24日発表した「清涼飲料の国内市場」調査によると、2016年の清涼飲料市場は、夏場の猛暑などの影響で、前年比1.6%増の5兆1155億円と見込んだ。
同調査では、果実・野菜飲料、炭酸飲料、乳性飲料、コーヒー飲料、茶系飲料、その他飲料の8分野を対象にしている。
16年は年初から好天に恵まれ、夏場に猛暑となるなど、需要が上向いた。一方で、原材料などがコスト高となり、飲料メーカーは主力商材を中心に展開し、収益確保しやすい体制にシフトした。今後は機能性表示食品や特定保健用食品など、機能性を訴求した商品展開を強化する動きが活発化するとみられる、とした。
機能性表示食品の飲料の16年市場規模は、同5.9倍の257億円を見込んだ。既存ブランドからの新シリーズ、寄贈商品のリニューアルなど、トクホと代替に位置付けられた商品が多数市場に投入された。特に『カゴメ トマトジュース』が好調となっている。