(株)矢野経済研究所が16日発表した2016年「スポーツアパレル市場に関する調査」によると、16年のスポーツアパレル国内出荷市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比1%増の5225億5000万円の見込みとなった。
同調査は、スポーツ関連企業(メーカー・卸売業・小売業)を対象とした調査で、調査期間は2016年8~11月。
スポーツアパレル市場は、トレーニングウエアや各スポーツ専門のトレーニングウエア含んだなどで、サッカー・フットサルウエア、野球・ソフトボールウエア、テニスウエア、スキー・スノーボードウエアが前年割れとなったが、陸上競技・ランニングウエア、フィットネスウエアなどその他の8カテゴリーは前年を上回った。暖冬や天候不順がウエア需要を大きく左右することから、寒さの影響で単価が高い冬物衣料が苦戦した場合、見込みを下回る可能性もある。
ライフスタイルウエアの国内出荷市場規模は、同2.9増の422億円の見込みとなった。ここ2~3年ほどカジュアルシーンで「スポーツミックス」のスタイリングがトレンドとなり、セレクトショップがスポーツブランドのアイテム取扱数を増加してきたが、16年もその傾向が続き、出荷が拡大すると見込んだ。