15万円台で購入できるPCでありながら、インテル Core i7-6700HQプロセッサーを搭載するなど、ハイスペックのCPUを搭載しているノートPC「LIFEBOOK WA3/A3」。メールやインターネットの利用など、通常多いと思われる利用方法ではもちろんストレスなく使えたが、グラフィックスの処理など、PC自体の実力はどうだろうか。そこで今回は定番のベンチマークテストを実施し、全体的な性能を検証してみた。
まずはマシン全体のパフォーマンスを測るべく、定番のベンチマークソフト「PCMark 8」と「3DMark」を用いて、性能をチェックしてみた。
PCMark 8によるパフォーマンスチェック
総合系ベンチマークソフト「PCMark 8」は通常作業などのパフォーマンスをチェックするためのソフト。今回は「Home」、「Creative」の2種類のチェックを行なった。
スコアは「Home」が3704、「Creative」が4479となった。本機の前モデルに比べて若干数値が高くなっている。
3DMarkによるパフォーマンスチェック
GPUのパワー的にはゲーミングPCのような3D性能を望むことはできないが、そのパフォーマンスを測るため、3DMarkによるテストを行なった。
スコアは「Fire Strike」で963、「Sky Diver」で4307となった。こちらも前モデルよりも高い数値となっているが、3Dグラフィックスを描画するようなゲームをするには少し厳しい感じがある。
CINEBENCHでCPU負荷テストを行なう
実際の3Dグラフィックスのレンダリングなどのベンチマークテストが行なえる「CINEBENCH」。このソフトではCPU性能などを測ることができる。ベンチマークのスコアは下記のような結果となった。
グラフィックスAPIのOpenGLは48.26ポイント、CPUの性能テストでは673ポイントという結果となった。グラフィックス面はCPU内蔵のGPUなので健闘したところだろう。
「ドラゴンクエストX」ベンチマーク
それでは実際にゲームをしたらどのような結果になるのか、ゲームのベンチマークで本機のパフォーマンスを見てみよう。おなじみの「ドラゴンクエストX」ベンチマーク。
「CINEBENCH」の結果を踏まえ、高画質で問題なく動くだろうという推測のもと、1920×1080の解像度で標準品質と最高品質で計測した。
ゲームの中でもそれほど負荷の高くない「ドラゴンクエストX」ベンチマークでは、標準品質が快適、最高品質でも普通という結果が得られた。これなら最高画質でもストレスを感じることなく遊ぶことができるだろう。
「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク
高いグラフィックス描画能力が求められる「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド」ベンチマーク。さすがにこのクラスのゲームとなると厳しいと想像されたので、まずは1920×1080の標準品質で計測してみた。
7000ポイントで快適なプレーができるとされるこのベンチマークではさすがに厳しい結果の2127ポイント。設定変更を推奨と表示されたので、いろいろ設定を変更してテストを続けた。
画質を高品質にし、解像度を1280×720に落とした結果「やや快適」という2684ポイントが出た。画質を標準品質に落とした場合には4000ポイントを超える数値が出ており、「快適」という評価であった。美麗なグラフィックが売りの1つでもあるゲームなので、解像度を落とすのは少々もったいないが、そうすることでストレスなく遊ぶことができることが判明した。
「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク
こちらも高いグラフィックス描画能力が求められる「ドラゴンズドグマオンライン」ベンチマーク。1920×1080の解像度で標準品質で計測してみた。
もう一つ下の低品質でないと難しいかと思われたが、標準品質で「普通」という評価となった。これであれば最高画質でも遊べるのではないと思い、試してみた。
やはり画質を最高品質にすると設定変更を推奨されてしまう。それにしても、画質を少し落とすか、解像度を少し抑えれば十分遊ぶことができる。
3Dグラフィックスを多用するゲームをするなど、負荷の高いアプリを稼働させるには厳しい面もあるが、通常の利用であれば快適に動く「LIFEBOOK WA3/A3」。メインマシンと活用してもストレスを感じることはないだろう。15万円台で購入でき、15.6型ディスプレーをはじめ、光学ドライブやハイレゾスピーカーまで一通り揃っているノートPCと考えると、お買い得なPCと感じる。