EC支援企業の(株)エルテックスが27日発表した通信販売に関する「消費者の行動・意識調査」によると、通販利用者で「化粧品」「健康食品」に興味があると回答した人の興味がある商品の情報源は「テレビ」が前年比2.2ポイント増の52.8%で昨年に続きトップとなった。
同調査はインターネットによるアンケート調査で、サンプル数は600.調査期間は12月2~4日。
「化粧品」「健康食品」に興味がある人の情報源は、2位が同4.9ポイント減で「パソコンの広告やサイト」(40.1%)、3位が同3.5ポイント増で「家族・友人・知り合いのクチコミ」(19.9%)、4位が同2.3ポイント増で「新聞広告」(18.7%)、5位が同4.6ポイント増で「雑誌広告」(16.9%)となった。増加率では「雑誌広告」がトップで、「新聞広告」「家族・友人・知り合いのクチコミ」と続いた。
「化粧品」「健康食品」に興味がある人では、ネット情報の信頼度が低下し、新聞広告・雑誌広告などの信頼できる媒体や、家族・友人などの信頼性が高い情報を重視する傾向があることが判明した。ネットは情報が氾濫気味であることから、通販利用者は広告審査が一定レベルにあるテレビ・新聞・雑誌広告に回帰していると見られる。
リアル店舗に関する質問では、通販利用者の43%が「リアル店舗があるとよい」と回答。性別・年代別では20~30女性にリアル店舗のニーズが高かった。店舗のニーズは「気になる商品を手に取って見られる」「良い点や悪い点をその場で確認できる」「疑問点や確認したいことを店員に確認できる」が上位を占めた。