大正製薬(株)は26日、キョーリン製薬ホールディングス(株)子会社の化粧品通販会社ドクタープログラム(株)の全株式を取得し、完全子会社すると発表した。
大正製薬は、ドクタープログラムの全従業員と事業資産を引き継ぐ。ドクタープログラムは、機能性基礎化粧品『トリニティーライン』を中心としたスキンケア領域を主軸に通販を展開。直近(2016年3月期)の売上高は12億8500万円で、7700万円の営業損失を計上するなど、15年・16年は赤字決算だった。
大正製薬は、同社が持つセルフメディケーション事業やブランド戦略のノウハウを活かすことで、スキンケア領域でも事業を拡大できると判断し、ドクタープログラムを完全子会社化した。今回の買収で、スキンケア領域の商品ラインナップを効率的に拡充するほか、通販事業の顧客層の拡大を図る。株式譲渡は17年4月1日に行われる予定。