アドビのUIデザインツール「Adobe Experience Design(Adobe XD)」にWindows 10用のベータ版が登場しました(アドビの発表)。
Adobe XDは、スマートフォンアプリのUIデザインやプロトタイピングに使えるデザインツール。ワイヤーフレームを作成して画面遷移を確認したり、画像やテキストを配置してチームやクライアントとデザインを共有したりできます。
SketchライクなシンプルなUIを採用するとともに、同じ要素を繰り返し自動配置できる「リピートグリッド」、ドラッグ&ドロップで画像やテキストを一気に連番で配置できる機能など(参考記事)、便利な機能と軽快な動作で人気が高まってきているAdobe XD。2016年3月にMac用のプレビュー版がリリース、その後のアップデートを経て11月にはMac用のベータ版が公開。9月にはiOSとAndroid用のプレビューアプリもリリースされています。
今回リリースされたWindows 10用ベータは、Mac用と比べるとまだ機能は限定的ですが、今後の毎月のアップデートで同等の機能を提供していくとのこと。また、ユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリとして開発されているので、将来的にはタッチ操作やスタイラス操作にも対応していくそうです(現在は未対応)。
UIデザイン/プロトタイピングツールをめぐっては、まだまだ決定版と呼べるツールがないだけに、FacebookがOrigami Studioをリリースするなど、新しいツールが次々と登場している状況。一方で、Googleに昨年買収されたPixateは早くもディスコンになり、今後はサービス終了や撤退も増えそう。
UIデザインツールではめずらしいWindowsアプリがリリースされたことで、Adobe XDは有力な選択肢の1つになるかもしれません。