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ついに3万円台から可能に! 4K BD再生環境構築 第2回

7~8万円で買えるパナソニックの4K UHD BD対応のレコーダーを徹底チェック!

2016年12月13日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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ハイレゾ音楽も存分に楽しめる!

音楽再生画面。ジャケット写真も表示される

音楽再生画面。ジャケット写真も表示される

 映像系以外の部分で大きく進化したのが「ミュージックサーバー」機能。これは、CD音源やハイレゾ音源などを内蔵HDDに保存でき、NASのような使い方もできる機能だが、より簡単に使いやすく改良された。

 CDリッピングでは、インターネットのCDデーターベースサイト「Gracenote」と連携し、タイトルやアーティストなどの情報を取得。曲名やジャケット写真付きでCDを保存・管理・再生が可能だ。

CDをローディングすると、すぐにデーターベースにアクセスし、楽曲情報のリストが表示される

CDをローディングすると、すぐにデーターベースにアクセスし、楽曲情報のリストが表示される

ローディング完了後は、直接再生するか、リッピングをするかを選択できる

ローディング完了後は、直接再生するか、リッピングをするかを選択できる

リッピング中の画面。CD1枚あたりの所要時間は約10分。それほど高速な読み取りではないが、速度を抑えて正確さを重視したものと思われる

リッピング中の画面。CD1枚あたりの所要時間は約10分。それほど高速な読み取りではないが、速度を抑えて正確さを重視したものと思われる

 ハイレゾ音源などは、同じLANに接続されたPCとファイル共有機能を使って、ドラッグ&ドロップで手軽に保存でき、ハイレゾ音楽配信サイト「e-onkyo music」の自動ダウンロード機能にも対応する。

 保存した楽曲データの再生は、「機能一覧」のメニューにある「音楽を聴く」から行う。ここにCD音源もハイレゾ音源もまとめて表示される。もちろん、アルバムタイトルやアーティスト別の並び替え表示なども可能。機能的にはHDDオーディオプレーヤーと同等のレベルだ。

機能一覧のメニューにある「音楽を聴く」のアイコン。音楽再生はここから行なう

機能一覧のメニューにある「音楽を聴く」のアイコン。音楽再生はここから行なう

 楽曲の再生は、リニアPCM最大192kHz/32bit、DSD最大5.6MHzの再生が可能。音楽フォーマットも、WAV、FLAC、DSD、ALAC(アップル・ロスレス)、AAC、MP3と主要な音楽ファイル形式を広くサポートしている。

 またCD品質の音源や圧縮音源の再生時は、今まではプレミアムモデルでのみ採用していた「デジタルリマスター」が新採用となり、最大192kHz/24bitにアップコンバートして再生が可能だ。

 アップコンバートした音声はデジタル出力も可能で、HDMI出力時は最大192kHz/24bit、光デジタル音声出力時は最大96kHz/24bitとなる。

 AVアンプのほか、デジタル入力を備えたプリメインアンプやUSB DACなど、オーディオ機器と接続してさらに高音質を楽しむことも可能だ。

 再生時の操作としても、リピート再生やシャッフル再生が選択できるほか、音質効果として、CD品質の音源をアップコンバートする「ハイレゾリマスター」を3つから選択できる。このほか、深夜などの視聴に適したナイトサラウンドもある。

サブメニューから呼び出せる再生操作の画面。リピートやシャッフルといった特殊再生も可能だ

サブメニューから呼び出せる再生操作の画面。リピートやシャッフルといった特殊再生も可能だ

音声詳細設定では、音質効果として、アップコンバート再生である「ハイレゾリマスター」を弱/中/強の3種類から選べる

音声詳細設定では、音質効果として、アップコンバート再生である「ハイレゾリマスター」を弱/中/強の3種類から選べる

 リッピングしたCD「シン・ゴジラ音楽集」を再生してみたが、色づけの少ないニュートラルな音質で、聴きやすい音が楽しめた。

 映画やテレビのサウンドを意識したパワフルだが荒っぽい音にならず、オーケストラの細かな音色の再現も優秀。音の解像度も十分に高いが、硬くなりすぎることもない。いわゆるBDレコーダーの音としてはかなり優秀だ。

 ちなみにハイレゾリマスターは、「弱」でも十分に効果が感じられ、空間の広がりやココの音色の粒立ちが向上する。大きな音での再生では「中」や「強」だと、ややデジタル的な強調感が出てしまうくらいだ。

 小音量再生で効果が感じにくいときに、「中/強」を選ぶといいだろう。

オーディオ環境をUHD BD向けにパワーアップ!

 さて、次回は4Kコンテンツを存分に楽しむためのもうひとつの要素である「音」について紹介したい。UHD BDは音に関してはBDと同じスペックだが、「Dolby Atmos」や「DTS:X」といった次世代サラウンド規格を積極的に採用する傾向にある。

 しかし、天井にスピーカーを設置するDolby AtmosやDTS:Xは設置のハードルもなかなか高い。だが、それを手頃価格のシアターバーで実現してしまったモデルが登場しているのだ。こちらもぜひとも期待してほしい。

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