三越伊勢丹グループは25日、アリババグループが運営する中国の海外版ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」に三越伊勢丹の旗艦店をオープンし、本格的に商品販売を開始する。
「天猫国際」では25日から大型セールキャンペーン「ブラックフライデー」を開始するため、このタイミングで取扱いブランドやアイテムを大幅拡大した。
三越伊勢丹グループの訪日観光客による免税売上は、1年間で約410億円となり、このうち約7割を中国人観光客が占めている。高品質な日本製品に対する中国の消費者のニーズが高いことから、同社は中国の消費者に向けて直接販売できる環境を整えた。
旗艦店では、ファッション商品、雑貨、化粧品、ベビー用品など、日本の「安心・安全」な商品を取り揃えた。今後は同サイトの限定商品や、人気が高い食品類などの品揃えを拡大する予定。また、同社グループの中国店舗・日本の店舗との相互集客を図り、認知度向上と収益拡大を目指す。