
WordPressでサイトを運用することの心配事といえば、継続的に使い続けることができるか? ではないでしょうか。基本的な4つのポイントを押さえておきましょう。
技術やコーディングの基準が常に変化しているオンラインの世界では、未来を予測するのは至難の業です。そこでおすすめなのが、苦労して稼いだお金をWebサイト構築に投資する前に、少し時間をとってWordPressの将来性について考え投資することです。将来性を考えると、以下のようなことが確実にできるWebサイトにする必要があります。
- 将来に向けたカスタマイズが簡単にできる
- 現在のトラフィックをちゃんと調べられる
- Webサイトのサポートや維持にかかる時間を節約できる
- お金・時間のかかる問題を回避できる
モバイルに最適化され、メジャーなプラットホームを使うことがWebサイトを将来にわたって使い続けるためのファーストステップです。条件を満たすには、レスポンシブなWordPressテーマを選ぶことになるでしょう。
しかし、それで十分ではありません。
この記事では、WordPressのWebサイトの将来性を考え、どのようにすればよいかを示してくれる成功例を紹介します。
優良なホスティング会社を選び、セキュリティを強化すること
Google検索ランキングには200件超の要素があり、その中にWebサイトの読み込み時間またはスピードも含まれているという旨を、グーグルは明らかにしました。つまり、検索結果ページ(SERPs)のランク付けには、Webサイトのスピードが大きな影響を及ぼすことになる、ということです。ほとんどのWebトラフィックがオーガニックトラフィックから計算されている現状では、潜在的なトラフィックを見逃したくはありません。
Webサイトの読み込み時間を左右する要素にはいろいろありますが、中でも一番大切なのは優良なホスティングプラットホームを使うことかもしれません。優良なホスティング会社は大体、WordPressユーザー向けに最適化されたツールが揃っています。通常、最終的にWebサイトを一般公開する前に、テストテーマとプラグイン用のステージング領域が提供されています。
WordPressを使うクライアント向けで自分に合ったホストを選ぶには「Speed up Your WordPress Website」「How to Separate the Good WordPress Hosts from the Bad」といった記事を参照してください。
強力なパスワードを使う、バックアップを公開アクセス可能なフォルダーに保存しない、WordPress、テーマ、プラグインを定期的に更新する、といったセキュリティ強化対策が、Webサイトの整合性を保つのに役立ちます。
スパムやマルウェアからの攻撃を防げる人気のある、効果的なプラグインなら、Akismet、 Wordfence Security、Sucuriがあります。
できるだけ第三者に依存しすぎない
完璧なWebデザインを見つけるのは大変なことです。ほとんどのWebサイトは、さまざまなテスト、たとえば、より多くの顧客を先駆けて獲得する完璧なWebサイトデザインを見つけるためのA/Bテストなどを通じて自分のWebサイトのデザインをやり直します。
Webサイトオーナーの多くはフリーランスのWebデザイナーやエージェンシーに頼っていますが、あまり依存しすぎてはいけません。
コードを変えたらそのコピーを必ず取ってください。また、パスワードやキー認証もきちんと記録しておくべきです。
これで、将来も適切に変更ができ、過去になにをしたのか知らない、覚えていないという状態を回避できます。
テーマやプラグインの使用についても同じです。テーマのフレームワークを選ぶ際にはじっくりと考えてください。また、人気があってサポートが充実しているテーマやテーマフレームワークだけを使うようにしてください。
さらに、オールインワン・プラグインの多用は避けてください。そうすれば、どのような場合でも、プラグインで修正をしたからといって、Webサイトのコア機能が壊れることはなくなります。
成功例があるサポートが万全なプラグインやテーマを使う
WordPressは改善やバグ修正を常にリリースしています。そんな中、インストールしたプラグインすべてが最新のWordPressバージョンと互換性があるか、またWordPress Codexに定められている通り、最新のWordPress基準にしっかり対応しているかについてのチェックは大切です。
最新のWordPressバージョンを使えばチェックは簡単にできます。新しいプラグインやテーマを検索しているときに、互換性の有無に関するタブが表示されます。
互換性のない、または開発が不十分なプラグインやテーマを使うと、Webサイトや訪問者のセキュリティが危険にさらされてしまいます。テーマやプラグインに互換性がないということは、開発者がバグ修正やサポートを終了したとも読み取れるからです。
テーマが最新の状態にあるかテスト、確認するには、人気プラグインのTheme Checkがおすすめです。
また、こちらの記事に、古くなった欠陥プラグインからWebサイトを保護するためのもっといろいろな方法が載っています。
Webサイトのバックアップ&メンテナンスを欠かさない
優良なホスティング会社であればWebサイトデータのバックアップを定期的にしてくれますが、自分でもバックアップをして、コピーを別の場所(同じネットワークのサーバーではない場所など)に保存するようにしてください。Webサイトの微調整中に問題が発生した際でも、最新のバックアップからいつでも修復ができます。
優秀なバックアップ機能を搭載したプラットホームやプラグイン(有料・無料版)はたくさんあります。人気バックアッププラグインとしては、BackWPupやUpdraft Plusがあります。
しかし、バックアップを手動でしたいなら、こちらの記事は必読です。またWebサイトのメンテナンスも大切なので、WordPressメンテナンスの完璧なガイドの記事も読んでみてください。
子テーマを使う
子テーマとは、親テーマの機能を引き継ぐテーマのことです。子テーマに変更を加えると、親テーマからのデフォルト設定を、親テーマのファイルを触れたり損傷したりすることなく無効にしてくれます。これで、子テーマを損傷せず、カスタマイズをそのままにして親テーマを更新できます。
ほとんどのテーマフレームワークがドキュメンテーションページで子テーマを作る方法についての指定を提供しています。
子テーマを導入すると、Webサイトでの微調整やA/Bテストの時間節約につながります。
子テーマを作る方法について、シンプルかつステップ別に説明されている記事が集めてあるので読んでみてください。
最後に
以上です。Webサイトの将来性を考えるのは簡単な作業ではないものの、長い目で見れば頑張る甲斐があります。
(原文:4 Ways to Future Proof Your WordPress Site)
[翻訳:加藤由佳/編集:Livit]
