ヤフー(株)が1日発表した2018年3月期第2四半期(4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比64.6%増の4095億9500万円、営業利益が同33.9%減の1003億8500万円、四半期利益は同44.6%減の691億1900万円と、増収減益となった。
広告関連サービスやEC関連サービスが好調で増収となったが、前期に計上したアスクル(株)の企業結合に伴う再測定益596億円の影響で、減益となった。
EC関連サービスを含むコンシューマー事業の売上高は、同2.6%増の2461億円で、全売上高の60.1%を占めた。アスクルのBtoB事業も含めたeコマース国内流通総額は、同33.8%増の8625億円となった。このうち、アスクルのBtoB事業を除いたスマートフォン経由比率は45.5%だった。営業利益は前期計上したアスクルの再測定益が影響して同56.7%減の401億円となった。ただ、アスクルの影響を除いた場合、前年同期の営業利益は329億円となることから、同21.7%の増益となる。
「Yahoo!ショッピング」の商品数は、同27.8%増の2億3000点(16年9月)に上り、国内最多(同社調べ)となった。商品数が増加したことや自社サービスからの送客効果などもあり、「Yahoo!ショッピング」「LOHACO」の取扱高が同32.6%増と大幅に拡大した。
バリューコマース(株)が出店ストアに販売する「Yahoo!ショッピング」の広告商品「ストアマッチ」などを含むショッピング広告の売上高は、同2.2倍と大幅に増加した。
16年9月末の月額有料会員ID数は、同8.6%増の1737IDとなった。月額有料会員ID数の増加に加え、「Yahoo!プレミアム」会費の値上が売上増加につながった。月間アクティブユーザーID数は、同14.9%増の3614万IDだった。