着信やメールを受信するとバイブ機能で通知
液晶ディスプレーを登載していないので、スマートウォッチのように通知内容は見えませんが、スマホと連携する機能はキッチリおさえてあります。さすがにテキストメッセージの表示などはできませんが、専用のアプリ「Skagen Connected」から設定した連絡先から、着信やメールを受信するとバイブ機能で通知してくれます。
さらにHAGENには、サブアイと呼ばれるインダイヤルを装備。サブアイの左反面は4分割になっていて、それぞれが色分けされています。アプリでは最大6つの連絡先が登録でき、さらにそれぞれにサブアイの色を指定できます。
これで例えばブルーに設定した連絡先からメールが届いたときには、バイブとともにサブアイの針がブルーの範囲を指すので、誰から届いたか分かる仕組みになっています。
最大6件で4色だけだと足りないような気もしますが、筆者としては重要な連絡先というのはそうは多くないのでこれで十分。それに前述のように基本的にはつねにスマホを手にしているので、通知が本当に必要な機会というのはクルマを運転していたり、スマホを見るのがはばかれるような会議中といったケースだけ。これならば、あらゆる通知が転送されるよりは、厳選した相手からのみ通知がくるほうが集中もできます。
サブアイは通知機能にだけ使われるのでなく、毎日の目標歩数を設定しておけば右半分を使って達成度を表示してくれます。アクティビティトラッキング機能は歩数だけでなく、睡眠時間の計測にも対応。計測したデータはiOSデバイスなら、ヘルスケアと連携できるのも◎です。
さらに右側面には3つのボタンを装備していますが、いちばん下のボタンはユーザーが機能を割り当て可能。割り当て可能は「スマートフォンを鳴らす」、「ミュージックコントロール」、「写真を撮影」、「目標のトラッキング」の4つ。
音楽をよく聞くユーザーならミュージックコントロールを選んでおけば、ボタンプッシュで再生/停止、2回押しで次曲へといった操作が可能。写真を撮影なら、リモートシャッターとして利用できます。個人的にはひとり旅も多いので、自撮用にこのリモートシャッターが便利だなと思います。
指定した都市の時刻や日付もわかる
そのほかギミックのおもしろさにも惹かれています。時刻の設定は連携させたスマホの時刻が反映されますが、「セカンドタイムゾーン」機能を設定しておくと、右側面中央のボタンを押したときに短針と長針が自動で動いて、指定した都市の時刻を表示してくれます。セカンドタイムゾーンに東京の時刻を設定しておけば、海外旅行中は現地の時刻を表示しつつ、ボタンひとつで日本時間がわかるわけです。
ちなみに盤面のいちばん外側に1から31までの数字が記載されており、右側面一番上のボタンを押すと、やはり短針と長針が動いてその日の日付を指し示してくれます。
もちろんデザインも◎。ケース径は42mmで一般的なアナログ時計と比べると厚みはありますが、スマートウォッチとしては薄型。なによりシンプルなデザインでフォーマルにもカジュアルにも似合います。これまで抱いていた不満が解消されており、常用しても良いかなと思わせるスマートウォッチに仕上がっています。