(株)ジャストシステムがこのほど発表した「ECプロモーション別消費行動調査」によると、直近1年間のECサイト利用者のうち、「メルマガが購入のきっかけになることが多い」と回答したのは12.4%だったのに対し、「LINEメッセージが購入のきっかけになることが多い」と回答したのはメルマガの3倍以上の42.6%に上ることがわかった。
同調査は同社のネットリサーチ「Fastask」を使用したネット調査。対象は直近1年間にECサイトでファッションアイテムを購入した20~50代の男女。調査期間は14日。
ECサイトのメルマガ受け取り、30通以上が23.5%
ECサイトからの受け取り方法は、1位が「メルマガ」(69.7%)、2位が「プッシュ通知」(19.5%)、3位が「SNS」(19.1%)、4位が「ダイレクトメール(郵送)(16.8%)だった。ECサイトから届くメルマガの数は、「30通以上」が23.5%、「2~5通」が22.2%、6~10通が19.5%となり、ユーザーは複数のECサイトからメルマガを受け取り、情報過多になっている状況が明らかになった。
メルマガを読む割合は、「見出しを見て、気になるものだけを読んでいる」が61.2%、「ほとんど読んでいる」は17.6%、「すべてを読んでいる」は9.7%、「見出しだけに注目し、内容はほとんど読んでいない」が7.5%だった。メルマガの見出しを見て内容を判断しているユーザーは68.7%に上った。注目のメルマガ見出しは、「セール」(56.8%)、「割引クーポン」(51.5%)、「ポイント」(40.8%)、「キャンペーン」(29.9%)だった。
メルマガが購入のきっかけになる割合は、「どちらともいえない」がトップで35.9%、2位が「どちらかというと購入のきっかけになることが多い」が31.9%、3位が「購入のきっかけになることが多い」で12.4%だった。「どちらかというと」を含め、メルマガが「購入のきっかけになることが多い」は44.3%だった。
ECサイトからお知らせを受け取るSNSは「LINE」が79.7%、「Twitter」が54.7%、「Facebook」が50.9%、「Instagram」が32.1%だった。
Instagram投稿の購入率63.2%
ECサイトのLINEアカウントと友達になったきっかけは、「公式アカウントから登録した」が75.1%、「スタンプショップから登録した」が54.4%、「LINE NEWSから登録した」が29%、「ECサイトからLINEにシェアした」が27.2%だった。LINEでお知らせを受け取っているアカウント数は「2~5」が40.8%、「6~10」が20.7%、「1」が13%だった。
ECサイトのLINEアカウントから届くメッセージを読む割合は、「すべて読んでいる」が34.9%となり、メルマガ(9.7%)の3.6倍となった。「どちらかというと読んでいるアカウントが多い」は37.3%、「どちらともいえない」は13%だった。「どちらかというと」を含めると、メッセージを読むユーザーは72.2%に上った。
LINEメッセージが購入のきっかになる割合は、「購入のきっかけになることが多い」が42.6%で、メルマガ(12.4%)の3.4倍となった。「どちらかというと購入のきっかけになることが多い」は36.9%で、「どちらかというと」を含めると、79.5%が「LINEメッセージが購入のきっかけとなることが多い」と回答している。
InstagramでフォローしているECサイトのアカウント数は、「2~5」が33.8%、「6~10」が17.6%、「11~15」が7.4%となった。Instagram投稿がきっかけで商品を購入した割合は、「商品を購入したことがある」は63.2%、「商品を閲覧したことがあるが、購入はしていない」が30.9%となった。Instagramはまだ利用率は低いが、最も購入率が高いECサイトからのお知らせ受け取り方法となった。