(株)矢野経済研究所が14日発表した「ギフト市場に関する調査」によると、2015年の国内ギフト市場規模は、前年比102.2%の9兆9535億円となった。
同調査は、専門研究員による直接面談・電話によるヒアリングなどのほか、文献調査を併用したもの。調査対象はギフト卸・メーカー・小売(百貨店・量販店・専門店・通販)など。ギフトは、中元・歳暮などを含む個人・法人の贈り物や進物などを対象とした。
2015年のギフト市場規模は、小売金額ベースで、前年比102.2%の9兆9535億円となった。16年は同100.8%の10兆370億円、17年は同100.3%の10兆700億円と予測した。
フォーマルギフトは縮小傾向にあるが、カジュアルギフトが伸長した。また、母の日・父の日・敬老の日・長寿のお祝い(還暦など)、目上の日に贈るカジュアルギフトが大きく拡大した。最近では敬老の日ギフトに関する販促活動を強化する企業が増加している。中元・歳暮も、近年では家族や親しい人に贈る傾向があり、カジュアル化が進行している。
同調査ではギフトを贈るコミュニケーション手段は、よりカジュアルに親密な関係性に変化し、今後もカジュアルギフトのニーズは市場の成長要因になる、としている。