『驚き!CVRが高いバナーに「白髪」の法則があることが判明』では、バナー広告にキャラクターを使用したシミュレーションゲームアプリのプロモーションにおける勝ちパターンについてご紹介しました。今回は、配信先のネットワークごとの特徴から考える勝ちパターンについて、事例を挙げながらご紹介させていただきます。
同じ運用型でも違う!SNS広告とADNWの効果的なクリエイティブ
運用型広告には大きく分けて、TwitterやFacebookなどのタイムラインに配信されるSNS広告と、Webブラウザーに表示されるADNWの広告があります。
SNS広告とADNWの特徴を比べてみますと、たとえば、Twitterの場合は○○に関連したTwitterアカウントをフォローしている人や特定のキーワードをつぶやいている人、などと多様なセグメントに分けて配信できるので、Twitterユーザーの趣味趣向にかなり深くリーチすることが可能になります。
一方、ADNWは配信面に分けた広告配信となります。Twitterほど細かくユーザーのターゲティングはできませんが、ゲームのまとめサイト・攻略サイトなど獲得する必要のあるユーザーと親和性の高い配信面へピンポイントに掲載可能です。
どちらもターゲット設定しやすい配信方法が用意されていますが、実際にシミュレーションゲームアプリの広告を運用していると、効果の良いバナーにも配信先によって傾向が異なることが分かりました。
シミュレーションゲームアプリを訴求する場合、ゲームの自体を訴求する「ゲーム性訴求」と、ゲームに登場する人気キャラクターを前面に出した「キャラ訴求」があります。
「ゲーム性訴求」の場合は、それがRPGなのかシミュレーションゲームなのかなど、どのようなゲームか内容の分かるテキストや、世界観全体が分かるようなキャラクターやアイテムなどが網羅されています。また、最近、GIFアニメを使用して通常の静止画だけでは表現できないゲームの動きや雰囲気を伝える構成も流行しています。
一方、「キャラ訴求」の場合は、キャラクターの特徴をバナー内に盛り込んだり、背景にキャラクターの特徴色を使用したりして、キャラクターが持っている世界観や魅力を狭いバナー内で表現します。多数展開されているため、競合他社で掲載しているバナーを分析し、埋もれないように工夫することが必要になります。
※最近、アプリゲーム内に声優ボイスが収録されているものが多い傾向なので、声優名(CV)を記載することもバナーの効果を高めるのに効果的です。
「ゲーム性訴求」と「キャラ訴求」とどちらがより効果的なのか、それは配信先によってまったく異なります。
※この結果はデータ数が100件程度から導き出しました。
なぜ、配信形態によって効果の良いバナーの傾向が異なるのか?
実際に媒体や運用の担当社にヒアリングしたところ、配信先によって運用方法が異なるため、このような結果になっていると推測されます。
たとえば、多数の配信面を保有しているADNWは面ごとにユーザーの性質や趣向が異なるため、ユーザーの嗜好よりも配信面の特性に合わせて運用していく必要があります。ユーザーの嗜好に左右されやすいキャラクター訴求のバナーよりも、ゲーム性が伝わりやすいバナーの方がCPIも安く、獲得効果もでやすくなります。
一方、TwitterのようにRTや「いいね!」によるスコアのよいものが優先して表示される媒体の場合は、細かくターゲティングした配信をしているため、RTや「いいね!」を促しやすいクリエイティブに特化して制作・配信した方が効果が見込めます。
そのために、少しバズりそうなテキストを合わせたり、バナーデザインもユーザーに合わせて今の「旬」のテイストを交えたりするなど、よりユーザーに反応されやすいポイントを見極めることが効果を高めるために重要となります。
(記事提供:D2Cスマイル)