「TOYOTA i-ROAD」と「NISSAN New Mobility Concept」に試乗
近未来、移動手段になり得る「超小型モビリティ」に乗ってみた!
2016年10月11日 18時00分更新
将来の身近な足代わりとなる可能性を秘めたパーソナルモビリティ
船の科学館前特設会場では、さまざまな試乗イベントを用意。中でも「パーソナルモビリティ試乗」は、未来感を感じさせる試乗体験として人気を集めた。パーソナルモビリティといえばセグウェイ社の「セグウェイ」が有名だが、国内メーカーもパーソナルモビリティを展開しており、今回のイベントにはトヨタの「TOYOTA Wingret」とホンダの「HONDA UNI-CUB β」の2車種が登場。それぞれのブースで試乗することができた。
「TOYOTA Wingret」には、扱いやすい長いハンドルを装着した「ロングタイプ」と、アクティブなスタイルの「ショートタイプ」の2種類があり、今回のイベントでは操作しやすいロングタイプが登場。
初めてでも最初に数分間のレクチャーを受けただけで自在に乗りこなすことができた。長いハンドルがあることで安定感があり、怖さも全く感じず。面白くなってきたタイミングで残念ながら試乗が終了したが、もっと長い時間乗っていたいと思えるほど快適な操作性だ。
続いてホンダの「HONDA UNI-CUB β」に試乗。座ったスタイルで自由に移動できるのが特徴のUNI-CUBは、一見不安定そうに見えるが、ASIMOにも搭載されているホンダ独自のバランス制御技術が使われ、想像以上の高い安定性を誇っている。また今回試乗した「β」は、従来のUNI-CUBに比べ軽量化・小型化が図られており、より使い勝手が向上したモデルだ。
両手を支えるものがないので最初は不安だが、重心移動のコツさえつかめばストップや旋回も自由自在。両手を自由に動かしたり、頭を違う方向に向けても、重心さえコントロールできていれば思いのままに動かすことができる。非常にコンパクトなため屋内でも使いやすそうだと感じる一台だ。
軽自動車よりコンパクトな超小型モビリティを試乗!
大手コンビニが商品配達用に導入するなど、多方面で大きな注目を集めている超小型モビリティ。軽自動車よりもコンパクトなため、気軽に利用できる近未来の移動手段といえる。本イベントでは、「TOYOTA i-ROAD」と「NISSAN New Mobility Concept」のふたつの超小型モビリティに試乗することができた。
「TOYOTA i-ROAD」は後輪で操舵しているため、ハンドルを切ると"リアからスライドしていく"ような不思議な操作感覚が特徴。また「アクティブリーン機構」という、カーブでは自動で傾く機能が搭載されていることも、まるでバイクを運転しているような"車体との一体感"を生み出している。
「NISSAN New Mobility Concept」は、一般的な車をそのままさらにコンパクトにしたようなスタイル。そのため普通の車と変わらない操作性や乗り心地が特徴。また超小型モビリティでありながら車内は広く、2人乗りすることができることも魅力だ。