(株)NTTドコモは23日、中国の通信企業「China Mobile Communications Corporation」(チャイナモバイル)が運営するECサイト「和生活」内に日本商品の専用ページ「日本館」オープンし、中国の消費者に向けてネット通販を開始した。ドコモが海外でネット通販サービスを行うのは今回が初となる。
同サービスでは、子会社のらでぃっしゅぼーや(株)ほか、日本の大手メーカーや地域メーカーなどと連携する。14社の商品から、中国の消費者に好まれる日本の伝統工芸品や化粧品、日用品などを調達し、販売する。サービス開始後もパートナー企業を広く募る。
出品する商品は、ドコモとらでぃっしゅぼーやが調達し、国内物流はらでぃっしゅぼーやの物流環境を利用する。中国への国際配送・通関手続きは、提携する物流会社が担当する。専用ページ「日本館」はドコモが運営する。
同サービスは、中国政府が設置する中国国内での越境EC特区(総合試験区)を活用して商品を発送。開始当初は、日本から中国のユーザーに商品を直接配送するが、その後は特区の保税倉庫で商品を保管し、注文後に保税倉庫から発送する。
ドコモとチャイナモバイルは2011年1月に事業協力契約を締結し、今回の協業はその一環。ドコモは中国の消費者へのショッピングサービスを提供し、日本商品扱うパートナー企業の販路拡大をサポートする。