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破損覚悟のIntel Compute Stick大改造実験 第1回

スティックPC複数台を使って普段できない実験にチャレンジ

2016年10月24日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) ●編集/北村

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40インチで4入力対応液晶なら
4OS/12コア同時使用できる!

 Atom版スティックPCは、周知の通り、単一でかつ軽い作業の場合、意外にも頼れる製品である。発熱対策をすることが前提になるが、ウェブブラウズをしたり、動画をみたりといった用途には耐えるし、資料表示くらいであれば、これも問題ない。

 利便性もあり、デジタルサイネージの入力元として、展示会でがんばっている姿を見かけることもある。個人ベースの場合はというと、あくまでサブ機であったり、動画再生専用機といったところだろうか。

 また出張の際、宿泊先のディスプレーに接続するのも効果的な運用方法だが、そのあたりの使い勝手の良さは、スマホより小さく、USB電源で動作する部分が強く影響している。

 そんな部分を発展させてみようと考えると、ディスプレー側がPIP/PBPに対応していれば、ディスプレーの1角に入力を表示できるため、作業時の動画再生だけでなく、都合のいいときだけ表示させることがやりやすくなると想像できる。

 そこで今回用意したのは、iiyama「ProLite X4070UHS」。サイズは40インチ。4K UltraHD(3840x2160ドット)、10bitカラー対応、4ms(GtoG)、DisplayPort×1、HDMI×2、DVI-D、D-Subミニ15ピンの5入力対応するもので、PIP/PBPもレディだ。

iiyama「ProLite X4070UHS」

 コンシューマー向けとしてラインナップされているが、耐久性に重点を置いたメタルボディ仕様に加えて、サービス電源やDisplayPort OUT、RS232C IN/OUTを備えているため、法人向けの要素が強く、デジタルサイネージでの運用を前提にしているといっていい。ともあれ、サービス電源とRS232C IN/OUTの存在が胸アツだ。

iiyama ProLite X4070UHSとスティックPC

ネジ剥き出しの無骨な仕様が、逆にかっこいい

充実した入出力。DisplayPort×1、HDMI×2、DVI-D、D-Subミニ15ピンの5入力対応に加えて、DisplayPort OUTもある

裏側にコントロールボタンがあるが、付属のリモコンかRS232Cでの制御がオススメ

サービス電源の存在もGood。ゲーム機やBDレコーダーをつなぐのに便利なので、コンシューマー方面でも搭載してくれないだろうか

というわけで、入力ポートにスティックPC×4を接続したところ

DisplayPortとDVI-Dには変換ケーブルを採用

電源も4連装だが、USB電源タップでもいい

PBPで4画面状態にしてみたところ、DisplayPortから信号が来ていない。うっかりしていたのだが、HDMI→Display Port変換をしたい場合はコンバーターが必要だった(購入してきたものは、一見、HDMI→Display Port変換に見えるが、用途としてはその逆になる)

3画面出力の状態。それぞれ独立して操作できるため、負荷分散が容易。Mouse without Bordersを導入すれば、マウスとキーボードは1セットで済む

 さて、4画面出力の状態を見ておきたいので、インテル製NUC「BOXNUC6i7KYK」をDisplay Portに接続した。メインPCからの出力もDisplay Port。残る3つはスティックPCとすれば、メインPC×1、サブPC×3で作業向けの環境になるというわけだ。

Intel「BOXNUC6i7KYK」。筆者、まだ詳しくタッチしていないのだが、ジサトラ イッペイ氏いわく「ドライバーのインストール回りが、相当や・ん・ちゃ(はぁと)」とのこと

無事に4画面出力になったところ

先写真の裏側。1基だけ放置状態である。MDMI→VGA変換ケーブルを買っておけばよかった。そうすればスティックPC4台で4画面出力ができるからだ

次回はちょっと危険な
エクストリーム冷却

 送付元に確認を取った際「何台かはどうなっても大丈夫です!」という言葉をいただいていたので、次回は、気になる液体を用意してチェックを行なう。過去にスティックPCを油没させたあと、編集部に届いたお便りのなかに、特定の液体名が多くあったので、その挙動を見てみるというわけだ。

スティックPCが浸かっている透明な液体。これはいったい……?

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