40インチで4入力対応液晶なら
4OS/12コア同時使用できる!
Atom版スティックPCは、周知の通り、単一でかつ軽い作業の場合、意外にも頼れる製品である。発熱対策をすることが前提になるが、ウェブブラウズをしたり、動画をみたりといった用途には耐えるし、資料表示くらいであれば、これも問題ない。
利便性もあり、デジタルサイネージの入力元として、展示会でがんばっている姿を見かけることもある。個人ベースの場合はというと、あくまでサブ機であったり、動画再生専用機といったところだろうか。
また出張の際、宿泊先のディスプレーに接続するのも効果的な運用方法だが、そのあたりの使い勝手の良さは、スマホより小さく、USB電源で動作する部分が強く影響している。
そんな部分を発展させてみようと考えると、ディスプレー側がPIP/PBPに対応していれば、ディスプレーの1角に入力を表示できるため、作業時の動画再生だけでなく、都合のいいときだけ表示させることがやりやすくなると想像できる。
そこで今回用意したのは、iiyama「ProLite X4070UHS」。サイズは40インチ。4K UltraHD(3840x2160ドット)、10bitカラー対応、4ms(GtoG)、DisplayPort×1、HDMI×2、DVI-D、D-Subミニ15ピンの5入力対応するもので、PIP/PBPもレディだ。
コンシューマー向けとしてラインナップされているが、耐久性に重点を置いたメタルボディ仕様に加えて、サービス電源やDisplayPort OUT、RS232C IN/OUTを備えているため、法人向けの要素が強く、デジタルサイネージでの運用を前提にしているといっていい。ともあれ、サービス電源とRS232C IN/OUTの存在が胸アツだ。
さて、4画面出力の状態を見ておきたいので、インテル製NUC「BOXNUC6i7KYK」をDisplay Portに接続した。メインPCからの出力もDisplay Port。残る3つはスティックPCとすれば、メインPC×1、サブPC×3で作業向けの環境になるというわけだ。
次回はちょっと危険な
エクストリーム冷却
送付元に確認を取った際「何台かはどうなっても大丈夫です!」という言葉をいただいていたので、次回は、気になる液体を用意してチェックを行なう。過去にスティックPCを油没させたあと、編集部に届いたお便りのなかに、特定の液体名が多くあったので、その挙動を見てみるというわけだ。
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