ヤマトホールディングス(株)は8日、スピード輸送ネットワークを実現する多機能型の総合物流ターミナル「中部ゲートウェイ(GW)」を竣工したと発表した。本格稼働予定の10月1日から、関東・中部間の宅急便当日配送を開始する見込み。また、2017年秋には現在建設中の関西ゲートウェイを稼働させ、東名阪での宅急便の当日配送を実現する。
中部GWは、新東名高速道路豊田南ICに近く、名古屋港まで約30分、中部国際空港セントレアまで約45分の場所に立地し、スピード輸送に対応。中部GWの稼働で、関東・中部間の宅急便の当日配送が可能となる。グループ会社6社が入居し、24時間稼働の最新マテハン設備、航空便やJITボックスチャーター便などとも連携し、企業物流のスピード輸送に対応する。
同社は、企業の物流ニーズが「より早く、より高品質に、かつ低コストで」となるなか、労働力不足という社会背景もあり、2013年に物流の最適化を目指す「バリュー・ネットワーキング」構想を立ち上げた。同年に基幹ターミナルとなる厚木GW・羽田GWを稼働。また、日本の地理的中心に位置する中部GWの建設を進め、ネットワーク構造改革を推進してきた。