テレビショッピングの番組で「耐摩耗テスト50万回クリア」などと放送してフライパン商品を販売していたが、実際は金属製品だと50万回未満で傷がついたとして、消費者庁は1日、テレビ通販の(株)オークローンマーケティングに対し、景品表示法に基づく措置命令を出した。
対象商品はテレビ通販で人気商品となっていた『セラフィット』。消費者庁によると、同社は2014年5月23日から15年11月16日にかけ、CS放送・BS放送・地上放送などで、「ダイヤモンドの次に硬いセラミックを使用」「セラフィットは50万回擦っても傷まないことが証明されました」とする音声や映像を放送していた。また、自社サイトにも14年9月から15年11月にかけ、一部期間を除き同じ映像を掲載していた。
しかし、実際に対象商品を金属製品で擦った場合、50万回を大きく下回る回数で傷がついたため、消費者庁は同社に対し、景表法に違反していた旨を消費者に周知すること、再発防止策を講じること、同様の表示を行わないことなどの措置命令を出した。今回の措置命令では、対象期間が4月以降でないため、課徴金制度は適用されない。