(株)エルテックスが29日発表した通信販売事業者の実態調査によると、EC・通販事業者の情報システム担当者の52%が、「AI(人工知能)は今後のECや通販のマーケティングに影響を与える」と考えていることがわかった。
同調査は、楽天リサーチ(株)の調査パネルを利用した調査で、対象は年商3000万円~100億円までの通販事業に関わるマーケティング・広告・宣伝会社(100件)、業務(受注・決済・配送ほか)関連会社(100件)、情報システム会社(100件)で、サンプル数は合計300件。
業務担当者別にAIが与える影響を聞いたところ、マーケティングや集客、販売手法に影響があるといった回答が4~5割となった。情報システム担当者5項目中3項目で高い回答で、最も高いのは「マーケティングに影響がある(52%)」だった。マーケティング担当者のトップは「集客~広告プランニングや適正配置(49%)」となり、担当業務によって差があった。
ECを運営する通販事業者では、92.3%がスマートフォンアプリによるECが進むと回答した。「顧客の利便性が高い」は79.9%で、「商品を販売しやすい」は76.8%だった。一方、27.8%が「顧客は積極的にダウンロードしてくれない」と回答。ユーザーがダウンロードしたくなる魅力的なアプリの開発が課題となる、とした。